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ウルトラセブン 悪夢の7楽譜
帰ってきた男
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くで隠れていたマユカに言い、マユカは男性に近づく。
 「さっきは助けてくれてありがとうございます。私、キリヤマ マユカって言います。」
 マユカは頭を下げる。
 「キリヤマ…随分と懐かしい響きだ。僕はモロボシ ダンだ。」
 そう、男性の正体はウルトラセブンが地球で活動する際に変身する姿である、モロボシ ダンだったのだ。
 「モロボシ ダン…何処かで聞き覚えが…」
 マユカはダンの名前に聞き覚えがあり、考え込む。
 「…そうか!モロボシさん、少し待っていてもらえますか?」
 マユカはスマホを取り出し、どこかへ電話を始める。
 「…うん、そう。それで、お祖父ちゃんに会ってもらいたい人が…そんなわけないでしょ!お祖父ちゃんとあんまり変わんない年齢の人で…わかった!ありがとう!」
 マユカは通話を終わらせる。
 「モロボシさん、今からお祖父ちゃんに会ってもらえませんか?お祖父ちゃんも、私を助けたお礼がしたいって。」
 マユカはダンに質問する。
 「大丈夫だよ。行こうか。」
 ダンはマユカに連れられてどんどん道を進み、やがて山道へたどり着く。
 「ここであっているのか?」
 ダンは疑問を口にする。
 「もう少しです。ほら、あそこの。」
 マユカが指を指した先には、透明なアクリルプレートで作られたような家というよりは牢獄と呼ぶべき空間があり、その中に一人の老父がいた。
 「なんだ、あれは?」
 ダンが疑問に思っていると、
 「こっちです。」
 マユカが案内を続け、入り口を開けて家へ入る。
 「お祖父ちゃん、久しぶり。」
 マユカはその老父、マユカの祖父に挨拶をする。
 「久しぶりだな。それで、彼がマユカを守ってくれた方かな?」
 マユカの祖父は穏やかな口調でマユカに尋ねる。
 「うん。モロボシ ダンさんっていう方。」
 マユカの言葉を聞いた途端、マユカの祖父の目つきは鋭くなる。
 「ダンだと!?すまないが、すぐにここから立ち去ってくれ!」
 マユカの祖父はダンを睨みながら力強く言った。
 「どうしたのお祖父ちゃん!」
 突然の事態にマユカは驚く。
 「詳しくは話せない。だが、ダンとは接触してはいけないんだ!ダン、深くは聞かないでくれ。」
 「…わかりました。話せるようになったら、いつでも連絡をください。」
 マユカの祖父はダンに頼むように言い、ダンは納得して家から出ていった。
 「モロボシさん、お祖父ちゃんと何があったんですか?」
 同じく家を出たマユカはダンに尋ねる。
 「君は、ウルトラ警備隊というものを知っているかい?」
 ダンの言葉を聞き、マユカはハッとする。
 「それって、お祖父ちゃんが24年前まで所属していたっていう…もしかして、モロボシさんもウルトラ警備隊の?」
 「そうだ、お
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