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Fate/WizarDragonknight
聖杯
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イブ ゴースト エグゼイド ビルド ジオウ ゼロワン』

 ディケイドは、先刻とは異なるケータッチを取り出していた。
 画面に大きく21と象られたそれに記された紋章を次々とタッチし、それをディケイドライバーの中心と入れ替えた。

『ファイナルカメンライド ディケイド コンプリート 21』

 そうして、ディケイドは更なる姿に変身した。
 コンプリートフォーム21。
 先ほど使われたコンプリートフォーム以上のカードを背中のマントに貼り付けたその姿は、一度見たらもう忘れられないだろう。

『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディエンド』

 ディケイドは、いつの間にか手にしたディエンドライバーを向ける。
ディエンドのものと同じディメンションシュートが放たれた。
 それはまず、アマダムへ放たれる。
 だが、アマダムは両腕でディメンションシュートをガードし、やがて上方へ受け流す。聖杯へ注がれたディメンションシュートだが、次元を超える一撃でさえ、聖杯に有効打は与えられない。

『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディケイド』

 だが、ディケイドはすさかずそのカードを発動させた。
 空中で浮かび上がったディケイドとアマダムの間に、発生する、無数のカードで作られたトンネル。そのエネルギーが全てディケイドの右足に集中し、アマダムへ向かっていく。
 だが。

「ディケイド……お前の思い通りにはさせんぞ!」

 アマダムが叫ぶ。
 すると、聖杯はより多くの泥を放出する。
 それは壁となり、アマダムの前に立つ。ディケイドの強化ディメンションキックを受け止めたそれは、逆にディケイドへ大きな波となり、その体を弾き飛ばした。
 変身が解除された士は、ダメージとともに地面に転がった。

「ぎゃっはははーい! ざまみろ〜! やり返しじゃ〜い!」

 怪人態のまま小躍りするアマダム。

「更〜に? 聖杯のすぐ近くだと強化されたものだと、三人のサーヴァントへ同時にこんなこともできるのじゃ!」

 アマダムはそう言って、右腕を掲げた。
 すると、彼の右腕に無数に刻まれた令呪、そのうち三つが輝きだす。

「さあ! ライダー! ランサー! セイヴァーよ! 我が声に従え!」

 すると、龍騎たちの体が大きく震えた。

「うっ……!」
「ぐッ……!」
「何これ……!?」

 龍騎、響、友奈はそれぞれ頭を抑える。それぞれやがて体制を崩し、汗を吹き出しながら、駆け寄ってくるマスターを見上げる。

「真司! しっかりしろ! 真司!」
「どうしたの友奈ちゃん!」
「おい、何だってんだよ!? 響、皆まで聞いてやるからなんとか言えよ!」

 ウィザード、可奈美、ビーストはそれぞれのサーヴ
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