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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
怒涛の展開
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! 篠ノ之流抜刀術……」

 そう言った箒さんは『緋宵』の柄に手をかけ姿勢を低くする。あれはまさしく抜刀術の構え。
 『緋宵』の抜刀術ですか。情報で見たとおりならまさしく『その一太刀を持って必殺とする最速の瞬き』なんでしょうね。斬るの見てみたいなあ。




 人以外で……





 そして辛うじて箒さんの間合いから何とか逃げ出した一夏さんに待っていたのは……
 デュノアさん……もといデュノアさん……って私の言い方だと変わりませんね。シャルロットさんとぶつかりました。

 その顔にはいつもよりも数段いい笑顔が浮かんでいます。
 普段笑顔の人って怒ると怖いってよく言いますけどこれ怖いってレベルじゃないんですけど……!

「一夏って他の女の子の前でキスしちゃうんだね。すごいなぁ、憧れちゃうなぁ」

「それほどでもない!」

 ………一夏さん……それは殺してくれと言っているようなものですよ……

「あのー……シャルロットさん? 俺はされたんであってしたわけではないし、憧れる要素は一つもないし……なぜにISを起動してるんでしょうか?」

 さて、逃げるなら今ですね。
 さようなら一夏さん。あなたのことは忘れません。多分半年から一年位。

 とりあえず山田先生を回収しないと……
 『ユルルングル』で山田先生を回収……

「はわー、カルカル待ってー!」

 何故かまだ教室にいたのほほんさんも一緒に回収ー!

 私はシャルロットさんがパイルバンカーを取り出すのと同時に教室を出ました。
 教室を出た瞬間……


ドカアアアアァンっ!!!


 校舎が文字通り揺れました。

 ああ、これはなんというか……もう泣きたい……


ポン


 思わず廊下で膝を着いた時、誰かの手が肩に触れました。
 見上げるとそこにはのほほんさんがいつもののんびりした笑顔を浮かべていました。
 その平穏そのものの顔が今私には神にも匹敵します。

 ああ、布仏神さま!


「泣いていいんだよー?」


 泣きました。
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