第二章
[8]前話
その健康診断を受けた、その結果。
「ちょっとな」
「糖分がですか」
「予備軍って言われたよ」
直美に職場で話した。
「その入り口だってな」
「そうですか」
「注意してな」
そうしてというのだ。
「糖分の摂取減らすべきだってな」
「それじゃあ」
「ああ、俺も無糖に切り替えるな」
飲みものはというのだ。
「そうするな」
「はい、予備軍でその入り口でもです」
直美は陸奥に真剣な顔で答えた。
「そのうちにです」
「改善すべきだよな」
「ですから」
それでというのだ。
「今からです」
「普通のお茶とかお水とか飲むな」
「そちらをメインにされた方がいいです」
「そうするな、そういえばいつもガブ飲みしていたよ」
「甘いものを」
「そうしていたしな」
ここでも自分を振り返って言った。
「甘いジュースとかスポーツドリンクとか」
「本当に飲みものの糖分は多いですから」
「注意するな」
「食べものも注意して」
「飲みものもだな」
「糖尿病になったら怖いですから」
「だよな、ならない様にな」
また直美に言った。
「これからな」
「注意して下さい、私もです」
直美自身もというのだ。
「本当にです」
「注意してるんだな」
「ですから普段からです」
「そういうの飲んでなかったんだな」
「意識して」
そのうえでというのだ。
「今もそうしています」
「そうだよな、じゃあ今からお茶飲むな」
「何茶ですか?」
「麦茶だよ」
直美に笑って答えた。
「そっちを飲むな」
「じゃあ私も」
直美も笑顔で言った、そしてだった。
彼女も麦茶を飲んだ、砂糖を入れていない飲みものはそれでも美味かった。
陸奥はそれからも飲みものには気をつけその分健康でいられた、そうして健康である分幸せに働いて生きることが出来たのだった。
無糖専門の理由 完
2023・6・26
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