第169話
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備員などの訓練を受けている者なら、違った結果になっている。
もっとも、警備員が相手なら麻生も攻め方を変えるが。
後ろからも複数の足音が聞こえる。
挟撃するつもりだったようが、タイミングが全く合っていない。
このままここに居ても再び挟撃される可能性もある。
されても問題ないのだが、挟撃を受けるメリットもないので、この通路を抜ける事にする。
威嚇射撃で何発が撃つ。
弾丸が飛んでくるを確認すると、足音が止む。
その間に通路を出る。
出ると拓けた廊下に出た。
すぐ近くの通り口からまたしても複数の足音と銃撃が聞こえる。
(スキルアウト同士が仲間割れしたのか?)
すると、その通りから白い服に白い髪の毛、首にチョーカーをつけた男が出てきた。
咄嗟に拳銃を向け、対する男も麻生の存在に気がついて麻生に銃口を向ける。
二人が顔を見合わせるとそれ見知った顔だった。
「一方通行、何でお前がここに。」
「そりゃあこっちの台詞だァ。
ンで、お前がここに居る?」
「御坂美鈴から電話を受けてな。
スキルアウトに何故か狙われているから、助けに来たんだよ。」
「テメェも一緒の目的か。
何でアイツの連絡先を知ってンのか気になるが。」
「てか、お前今はどこにいる?
あの事件以来姿を見せないから、愛穂や桔梗が心配しているぞ。」
本当は姿を消した理由は何となく麻生は分かっている。
それでもあえて、一方通行に聞いた。
ちなみに彼らは呑気に話しているが、銃口はお互いの眉間に向けたままだ。
「教える事に意味なンてあるのかァ?
どォしようがこっちの勝手だろォ。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その言葉を最後に無言で見つめ合う。
同時だった。
麻生の銃口と一方通行の銃口が横に逸らしたのは。
一方通行は、麻生の後ろの通路から出てきたスキルアウトの迎撃。
麻生は一方通行の出てきた通路から来るスキルアウトの迎撃だ。
互いは反転して、互いの視覚をカバーし合い、スキルアウト達を無力化していく。
これらを追手の無力化に五分も掛からなかった。
マガジンを交換しつつ、一方通行はどこかへ行こうとする。
それを麻生は止めはしない。
彼もまた目的地へ向かう。
「そうだ。
一人、俺の知り合いが美鈴を助ける為にこのセンターにいる。
間違って殺すなよ。」
ふと思い出した事を一方通行に教える。
「ンなの見分けがつく訳ねェだろ。」
「俺と同じ制服で髪は黒でツンツンした髪型だ。」
黒髪のツンツンヘアー。
これ
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