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とある星の力を使いし者
第169話
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っていく。
途中でフックショットを離し、下を見るとスキルアウト達が空に向けて拳銃を向けようとしていた。
口で持っていたベレッタM92FS Inoxを右手に持ち直して、空中からスキルアウトを仕留めていく。
対するスキルアウトは落下していく白髪の男を正確に捉える事ができず、一人一人確実にやられていく。
白髪の男、麻生恭介が着地した時には銃声音はなく、痛みで叫ぶ声や呻き声しか聞こえない。
残り弾は両方合わせて二発。
そのまま前に進もうとした時、後ろから最後のスキルアウトが銃を構え麻生に発砲しようとする。
後ろに目でもあるのかその場で前に飛び込み、前転をして床に倒れながら引き金を引く。
最後のスキルアウトの両肩を貫いたのを確認して、立ち上がる。
マガジンを取り換えながら、麻生は呟く。

「さて、『サブ演算装置保管庫』はどこにあるかな。」

正面ホールならこのデータベースセンターの見取り図くらいはある筈。
そう考え、少しだけ周りを見渡しそれを見つけた。
今の居場所と『サブ演算装置保管庫』の位置を把握する。

(中央に行けば行くだけ、敵の数も多くなるはず。
 『サブ演算装置保管庫』も中央に位置するから、ちょうどいいな。)

位置を把握した麻生は走る事なく、歩きながら『サブ演算装置保管庫』に向かう。
愛穂が襲われたこともあり、武装無能力集団(スキルアウト)はあまり好きではない。
だが、殺すわけにもいかないので、両肩を打って無力化していく事にした。
頭に描いた地図に従いながら、狭い通路を歩いて行く。
曲がり角はなく一本道だ。
すると正面から、バタバタと複数の足音が聞こえる。
さっきの銃撃戦で、怪我をしているスキルアウトの誰かが連絡したのだろう。
やってきたスキルアウトは麻生の姿を捉えると、足を止めてそれぞれ拳銃を構える。
通路は狭く、天井も低い。
後ろに逃げようにも、曲がり角などないので背中からハチの巣にされるだけ。
彼らもそれが分かっているのだろう。
少しだけ余裕の表情ができていた。
それを見て麻生は口を開いた。

「ひとつ教えてやる。
 勝った、と思った時、それは負けた瞬間だ。」

そう言って麻生は近くの壁に向かって走る。
スキルアウト達は麻生に向けて発砲する。
壁に向かって走り、そのまま壁を蹴って向かいの壁まで一気に跳ぶ。
跳んでいる中で発砲してスキルアウト達の肩を撃ち抜く。
さらにもう一度、壁を蹴って前に跳びながら壁伝いに移動した。
突然の行動に照準が上手く定まらず、スキルアウト達は両肩を撃ち抜かれ無力化された。
彼らはスキルアウトと名乗っているが、ただの学生に過ぎない。
拳銃の訓練を受けた訳ではないので、こういう簡単なトリッキーな動きをされればすぐに照準がぶれる。
これが警
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