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チートゲーマーへの反抗〜虹と明星〜
17話 普通というFiction【虚構】
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可可ちゃんは昨日ので確信が持てた……速人くんとの関係を発展させたいのがすぐ分かった。私だけじゃない、ちぃちゃんだってそれは分かったはず。」
「……」
「ねぇ才さん。私どうしたらいいですか!?どうしたら……」
「ぷっ……くくく…ふはははははは!!」


突如起こった、俺の吹き出すような笑い。

正確には嘲笑のようなそれと喜劇を見ているようなそれとが混じり合ったものか。


「全く俺には理解できんよ……男に執着する女心は。」
「はぁ?」
「速人のことなんて忘れろ。変に物事に執着すれば体に毒だ。スクールアイドルやりたいなら速人なんて塵ゴミに思うことだな。」
「え……?」


言葉を失うかのん???すると、そろりそろり……フラフラと俺に近づいてくる。


「何ですかそれ……仮にも速人くんの育ての親が言うことじゃありませんよ!?」
「別にアイツに言ったわけじゃないからいいだろ。そもそも、これはお前のために言ってるんだ。」
「だったら尚更です!!何でそんな情の欠片もないことを……私はこの十数年で速人くんのことをずって見てきて、この人が隣だったらいいなって、そばにずっといてくれたらいいなって思ったのに!!あなたは何も思わなかったんですか?」
「それはちょっと論理が飛躍しすぎだろう???が、別にアイツに対して『愛はない』からなぁ。」
「はぁ…!?」


愛はない……その言葉にキレたのか、かのんは俺の黒いシャツの襟を掴んできた。


「あなた一体何者なんですか?本当に人間なの!?愛もないのに2人を育て上げるって……!?」
「俺がゲーム好きなのは知ってるだろう?俺はアイツらを育てるという育成ゲームのようなモノをやりたかった……それじゃダメなのか?」
「ダメって???そんなの頭おかしいですよ!!」
「それはお互い様だろ。お前は速人のことになると論理が飛躍する???それを狂っていると言わずしてなんという?」


人間かと言われればNOである。しかしそんなことはどうでもいい。俺にとって……つまらぬことだ。

かのんは俺を冷酷で非情なやつで、狂っているという。

しかしよく考えてみろ。

彼女のいう誰もが持つ愛こそ真の狂気。愛など持っているから、愛するものを失ったときに憎しみを引き起こす。そんなモノなど持っているだけ無駄だ。


「もう一度言っておく。お前が愛と呼ぶ『病気』は早いうちに治すことだ。そうでなきゃ、自分も周りも速人も不幸になる。」
「そんなの……できるわけないじゃないですか!!」バッ


かのんは半泣きになりながら俺の元を去っていく。

笑みが止まらない。


「くくく…くはははははっ…ふっははは……見てるか?俺は忠告したぞ。アイツはそれを自ら拒否したんだ???これ
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