ファイナルフォームライド
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マシンウィンガーが、大きくアクセルを入れる。
同じくバイクに乗ったバッタ型の怪人と並走する。周囲の怪人たちを蹴散らしながら、決して平坦ではない道で揺れ動いていく。
お互いにそれぞれのマシンをぶつけ合い、互いのバランスを奪っていく。
「やるな。お前は、あらたなゲゲルの一人目だ」
並走、時折バイクの前輪で踏みつけしようとしながら、怪人は鼻を鳴らす。
ウィザードはブレーキをかけて前輪を止め、後輪を浮かせ、怪人へタイヤで反撃する。
バイクにダメージを受け、着地した怪人は、ウィザードを睨む。
「ゴゼバ キョグギンサギザザ……ゴ・バダー・バ ザ!」
「アイツ、さっき日本語喋ってなかったか……?」
何を言っているのかは分からない。
だが、彼が強調していた、ゴ・バダー・バというのが、名前なのだろう。
少なくとも、彼をあのバイク___バギブソンから引き離さないといけない。
『ウォーター プリーズ』
再び前輪で踏みつけてくるバダー。
ウィザードは体勢を低くしてマシンウィンガーを走らせ、同時に水の魔法陣をくぐる。
水のウィザードとなり、より柔軟性に特化した形態でバダーの背後に回り込む。
『ライト プリーズ』
さらに発動した強い光。
すると、振り向いたバダーは強く怯む。その隙に、ウィザードは追撃として蹴りを放った。
バイクから蹴り落とされたバダー。
同じくバイクから飛び降りたウィザードは、そのままバダーと組み合う。
ウィザードの肘と、バダーの拳。その上、互いに発達した蹴りが、筋肉の打撃音を奏でていく。
「ボセグギランリントバ!」
格闘を繰り返しながら、やがてバダーはウィザードの頭上を回転してジャンプ。愛車の元へ戻ろうとする。
「逃がさないっ!」
『バインド プリーズ』
魔力に優れる水の形態なのが幸いした。
水で作られた鎖は、頭上のバダーを拘束、そのまま地面に落とす。
『ウォーター スラッシュストライク』
そのままトドメを刺そうと、水の刃を振り下ろす。
だが、バダーの特異な反射神経は、拘束されながらの回避運動を可能にした。上半身だけを捻ってよけ、そのまま倒れた自身のバイクに飛び乗る。
「ダギブゼベジャジャブゾヅベデジャス」
彼の土俵に戻られた。
ウィザードは再びフレイムスタイルに戻り、マシンウィンガーに跨り直す。
「仕方ない……だったら望み通り、バイクで勝負だ!」
ウィザードはそう叫んで、マシンウィンガーのアクセルを入れる。
バダーはすでにバイクを発車させており、もうウィザードとの距離がほとんどない。
ウィザードはすぐに隣の岩を足場に、マシンウィンガーを浮
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