ファイナルフォームライド
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らやれるよ!」
友奈が意気込む。
だが、巨大な敵はエレファントオルフェノクだけではない。
大自然が生み出した脅威、魔化魍。妖怪とも形容される、ツチグモも隣に並んでいる。
そしてさらには、緑色の龍まで現れた。
あらゆる星や世界を侵食するヘルヘイム。その木の実に体を乗っ取られたインベスの一体、セイリュウインベス。
「……さ、流石に大きいの三体は厳しいかな?」
苦笑する友奈に対し、ディケイドはその手にしたカードを手で揺らす。
「安心しろ。そういう時の対策は大体決まっている」
「へ? なにそれ?」
友奈はディケイドに駆け寄り、ディケイドが指に挟むカードを見る。
響のときと同じく、上左半分には友奈、右下には友奈が満開時に纏う両の剛腕が描かれているそれを、ディケイドはディケイドドライバーに装填した。
『ファイナルフォームライド ユ ユ ユ 友奈』
「ちょっとくすぐったいぞ」
「え? くすぐるの?」
友奈は反射的に自分の体を抱いている。
だが、ディケイドは友奈の肩を叩き、背中を向かせる。そのまま両手を当てると、友奈の体がさらに大きく反応する。
「あっ……! これホントにちょっとくすぐったい!」
そして、友奈の体が揺らぐ。両足が大きく広げられ、腕と重なり、その先端に大きな手が装着される。
それはまさに、友奈が満開の時に武装する腕そのものだった。
「うわっ! おったまびっくり!」
満開の剛腕となった友奈の悲鳴。
それに対し、ツチグモが大きな口を開けながら攻めてくる。
巨大な蜘蛛という、見る人が見れば悲鳴をあげる状態でも、ディケイドは構わない。
ユウナ満開となった装備を背中に付け、ディケイドは応戦。巨大な拳が、ツチグモの虎のような顔面を潰し、殴り飛ばす。
さらに上空から襲い掛かる、セイリュウインベス。
だがユウナ満開の機動力を駆使し、ディケイドはセイリュウインベスの上を取る。巨大なユウナ満開は拳を握り合わせ、セイリュウインベスを吐き出した光線ごと叩きつける。
セイリュウインベスの巨体は、そのままエレファントオルフェノクとツチグモの体を圧し潰した。その隙に、ディケイドはトドメを取り出す。
「このまま決めるぞ」
「うん!」
『ファイナルアタックライド ユ ユ ユ 友奈』
装填されたカードに記されるのは、桜の紋章。装填されると同時に、ディケイドの周囲に無数の花びらが舞う。
竜巻の花びらの中、ディケイドは急速直下。桃色に輝くユウナ満開、その両拳を放った。
三体の怪物を貫くそれ。花びらが舞う大きな爆発とともに、三体の怪物は消滅し、その場にはふらふらになった友奈だけが取り残された。
ディケイドは着地し、べつの怪人たちを求めて移
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