ファイナルフォームライド
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並んでいる敵は、全てディケイドにとって見覚えがある。
目の前にいるモールイマジンなど、その最たる一体だ。
かつて、時の運行を守る仮面ライダーとともに戦ったのを皮切りに、幾度となく復活するイマジンの代表例だ。
三体のモールイマジンが同時に襲ってくる。それぞれ斧、爪、ドリルの形をした腕の攻撃だが、ディケイドはそれを全てライドブッカーで受け流していく。
「何度でも倒してやる」
ディケイドはそれぞれの武器を弾き上げ、その流れでモールイマジンたちを次々と切り裂いていく。
『アタックライド スラッシュ』
そして発生する、平行する斬撃。それは、一撃だけで無数の回数の威力を誇り、モールイマジンたちの体がズタズタに引き裂かれ、三体同時に爆発する。
爆炎を潜り抜け、剣を交えるのはアンノウン、スコーピオンロード。赤い蠍の形をした騎士は、ひたすらに後頭部の尾でディケイドを突き刺そうとするが、ディケイドは左手でその尾を掴む。
「これを刺されたら、体内に冷たい石を挿入されるんだったな」
ディケイドは吐き捨て、尾を切り捨てる。
火花とともに怯んでいくスコーピオンロード。さらに、背後からは機械生命体の一体、ソードロイミュードもまた攻めてくる。
ディケイドはスコーピオンロードの手から蠍の姿が彫り込まれた盾を蹴り飛ばし、ソードロイミュードの剣と相殺させる。
両断され、落ちていく盾。それが音を鳴らすと同時に、ディケイドは二体の怪人を切り裂いた。
同時に爆発する、スコーピオンロードとソードロイミュード。
そのまま岩を飛び越えると、そこには響がいた。
「あッ! ディケイド……じゃなくて、ええっと確か……士さんッ!」
「響か……」
シンフォギア、ガングニールの奏者、立花響。
鉄球で肉体を構成している、二体の怪物と敵対している彼女は、その自慢の拳であろうと相手には通じなかった。
「あれは……ドーパントにゾディアーツ……」
地球の記憶を肉体に埋め込んだ怪人、ドーパント。そのうち、暴力の記憶を内包した怪人、バイオレンスドーパント。
もう一体は、星座の力を込めた怪人ゾディアーツ。神話の武神、オリオン座の力を秘めたオリオンゾディアーツが、手にした棍棒を響へ振り下ろしていた。
響はバク転でディケイドと並ぶ。彼女は、二体の怪人へ身構えながらディケイドに首を向ける。
「ねえ、ちょっと手伝ってくれない? 意外とこの二体、硬いよッ!」
「そうだな……後ろから、もう一体硬いの来てるぞ」
ディケイドはそう言って、ライドブッカーで響の背後を切り裂く。
響へ不意打ちを企てていたのは、平面な体の怪人。宇宙エネルギーのための戦争兵器の一体、プレススマッシュ。平
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