クリスマスイブイブストーリーB
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先祖だろう」
「……それで? 両翼というのは? 家康の両翼ということですか?」
「そうだ。家康は帰化後に自治組織を作ったそうだが、その組織は家康を含み3人の幹部で運営されていたそうだ」
リボーンは風の手にあるアルバムのページを進めた。
開かれたページには、家康と2人の男女が写っている写真が貼られている。そして、写真の下には「自治組織あさり會、結成記念」と書かれている。
「その自治組織をこの3人だけで運営していたと?」
「いや。3人をトップとして下には構成員が数名いたらしい。その自治組織は街の運営や街周辺の警護を始め、色んな活動を行なっていたらしいからな。3人だけではできなかったんだろう」
「なるほど、そこまで大きな組織ではないのですね」
「ああ。ボンゴレの様に巨大に膨らまない様に、少数精鋭でやっていたらしい」
「……」
風はリボーンが帰化後のT世の動向に詳しい事に驚いていた。
「しかしリボーン。T世の引退後のことは、帰化したことくらいしか分かってなかったのでは? どうしてそこまで詳しいのですか?」
「ああ、このアルバムを山本のパパンが持っててな。これを受け取ってからイタリアで色々調べたんだ」
「! 雨の守護者、山本武のお父様ですか?」
「そうだぞ、山本の前の時雨蒼燕流の継承者だな」
「……でも、ボンゴレ本部もこの情報は掴んでなかったのでは? どこからその情報を?」
「まあな、ボンゴレ本部でどれだけ調べても何も分からなかった。だから、当時を知る人物に§bを聞いてきた」
「! 当時を知る人物?」
「ああ。ボンゴレ最古の彫金師、タルボにな」
?? イタリア 、とある場所 ??
「ほっほっほっ。懐かしいのぉ。天陽てんようの右翼≠ニ朧月おぼろづきの左翼≠ゥ。その子孫とT世の子孫が共にあると? これも運命なのかもしれんなぁ」
「……天陽と朧月? なんだそれは」
「大空の両翼の呼び名じゃ。天陽の右翼は大空の指令には常に疾風の如く先陣を切り、自らのその肉体で敵を穿ち組織を守ったそうじゃ。華奢な体からは想像できない激しい一撃を繰り出したと言われておったわい。朧月は表向きには天陽の戦いの後の清算のみを担当していたそうじゃが、実際は独自に組織の為に動いていて、仕事を誰にも気づかれずに遂行することで組織の裏工作などを敵対する相手に全く悟らせなかったという。そして全く顔が割れなかった事で幻の構成員とも言われておったようじゃな」
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