クリスマスイブイブストーリーB
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「よろしい。ではまた明日ここで」
「はい……あっ」
「? どうしました?」
「あの……あなたのお名前は?」
「あ。そういえば自己紹介がまだでしたね!」
しまったと言いたげに笑いながら、男は軽く頭を下げる。
「私の名前は風フォンと言います」
「風フォンさん……いえ、先生」
武道の師弟関係はきっちりとしないといけない。
と、言う事で、一応先生と呼ぶ事にしよう。
「あなたのお名前は?」
「堀北……堀北鈴音です」
「鈴音……いい名前ですね。では鈴音。また明日」
「はい、風先生」
頭を下げてから再び上げた時、すでに風先生の姿はなかった。
「……風先生、何者なのかしら」
先生の正体は全く分からなかったけど、あの人の身のこなしを身につけられるかもしれない。そう思うと、事前と心が昂っていく気がした。
「……よし、ランニングの続きをしましょう」
そう呟いて、私はランニングを再開した。
心なしか最初よりも足取りが軽やかなのは、きっと気のせいではないだろう。
?? 再びとある場所 ??
学校内のとある場所に、スーツの赤ん坊と拳法服の赤ん坊が集まっていた。
「フゥ??間に合いました」
「ちゃおっす、終わったか?」
「ええ」
「どうだったんだ?」
「いい素材を持った子です。必ず強くなりますよ」
「そうか。それならよかった」
スーツの赤ん坊は、最強の殺し屋リボーン。拳法服の赤ん坊は、最強の拳法家風フォンである。
「……しかしリボーン」
「ん?」
「なぜあの子達を鍛えるのですか? 彼らは一般人なのでしょう?」
「まあな」
「ではなぜ?」
「堀北と綾小路がツナと同じ学校、同じクラスになったのはきっと運命だからだ」
「運命?」
「ああ。ツナと6人の守護者達がT世ファミリーの再来と言われているように、堀北と綾小路も家康の両翼の再来≠ネんだよ」
「……両翼? 家康とは帰化した後のT世の名前ですよね。両翼とは?」
「これを見てみろ」
リボーンは懐から一冊の冊子を取り出して風に渡した。
風が冊子の中身を見てみると、それはアルバムのようだった。
そして、風はその中の一ページで手を止めた。
「! こ、これは」
「な? 再来だろう?」
「確かに……家康の両隣の男女、彼らに瓜二つですね」
「ああ。おそらくあいつらの
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