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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇B
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たクラス。

 

 言うなれば坂柳さんという女王と、それを崇拝する家臣により運営される王国だろう。配下達により担ぎ上げられた玉座から他クラスを見下ろしている坂柳さんの姿が頭に浮かんでくる。

 

 Cクラスは龍園君という暴君により作られた軍隊のクラス。

 

 恐怖心によりクラスメイトを従えているが、彼本来のカリスマ性もあって軍隊のようにクラスメイト達を思うがままに操っている。龍園君の後ろに綺麗に隊列を組んだクラスメイト達の姿が頭に浮かんでくるね。

 

 ……そして私のBクラス。一人一人に能力もあるし、強い信頼関係で結ばれていて結束力ならどこのクラスにも負けないと思う。……私を中心に行列で並んだクラスメイト達の姿が浮かんでくるよ。

 

(……でも、それで本当にいいのかと考えてしまうことがある。それはDクラスの変わり様を見ているからだろうか)

 

 最後に綱吉君のDクラス。Dクラスは決して他の3クラスほどの統率が取れているとはいえないクラスだ。だけど、いざとなるとクラス一丸となって立ち向かっていくんだ。

 

 そしてDクラスのクラス性はAクラスの王国やBクラスの軍隊、そしてBクラスの行列のどれにもあてはまらない。

 

 悪く言ってしまえば……ほとんどバラバラ。

 

 綱吉君を中心として円形に広がるように散らばっていて、各々が好き勝手にしている。そんな感じ。

 

 だからパッと見はまとまりのないクラスに見えてしまうんだろう。

 

 ……だけど、一度綱吉君が動き出すと全員が同じ方向に向き直る。そして綱吉君はその時に応じて必要な人に助けを求め、求められた人は綱吉君の為に力を振るう。もちろん自分が動かないといけない場面は自分で動くけど。

 

 そうして、目の前の試練をクラス全体でクリアして行くんだ。

 

 これは綱吉君とクラスメイトの信頼関係あってこそだろう。

 

 BクラスもDクラスも深い信頼関係で成り立っているクラスだけど、BクラスとDクラスの信頼関係は種類が異なるものなんだと思う。

 

 Bクラスがクラスメイト達からの絶大な信頼に対し私が答えようとするのに対し、Dクラスは綱吉君からの絶大な信頼にクラスメイト達が答えているんだと思う。

 

 クラスメイトからの信頼にリーダーが答えるBクラスと、リーダーからの信頼にクラスメイトが答えるDクラス。つまり、信頼の方向性が違うんだ。

 

 ……そう気づいた時。私が目指したいリーダー像というのは綱吉君のような姿なんだと気づいた。

 

(でも、人間性は似ているのにどうして違いが出るんだろう)

 

 その答えを
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