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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇B
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「へへへ。大人しくしてろよ? お前は人質なんだ」

「余りに暴れる様なら力尽くで黙らせるからな」

「……」

 

 どうやら私は人質にされたらしい。ということは、軽井沢さんとみーちゃんも私と同じ様な目に合っていてもおかしくない。

 

 ……3人も人質を取って何がしたいの?

 

「な、なんで私を人質にするの?」

 

 怖かったけど、思い切って聞いてみた。元々強気な所がこんな所で役に立つとは思わなかったね。

 

「龍園さんが沢田を潰したいんだとよ。お前達はその為の人質さ」

「! ツナ君を狙っているのね」

 

(……ツナ君なら龍園君に負けないかな。正直ツナ君の喧嘩の腕前とか分からないからなんとも言えないよ……)

 

 体育祭の活躍から見ても、運動神経はいいはずだから弱いって事はないよね。

 

 それに、わざわざ複数の人質を用意するんだから龍園君も警戒してはいるんだ。だからきっと、ツナ君を恐れる気持ちもある。

 

 それなら……ツナ君は負けないよね?

 

 明確な確信なんてないのに、そう思えてしまう。

 

 これは私がツナ君に恋しているから……なのかな?

 

 私は昔からミーハーな方で、皆に好かれている人気者に恋をする事が多かった。

 

 高校に入ってからもそれは同じで、同じクラスの平田君。Bクラスの柴田君みたいな各クラスの人気者を恋愛対象としていた。

 

 ……だから、体育祭で活躍したツナ君を好きになったのは当然なのかもしれない。

 

 あの時のツナ君はとてもカッコ良く見えて、クラス中……いや、学年中の注目を集めていたことは間違いない。

 

 そんな彼に一目惚れしてしまった私は、思い切ってツナ君を呼び出して、連絡先交換と名前呼びの提案をした。

 

 ツナ君はそれをすんなり受け入れてくれて、私は拍子抜けしてしまったのをよく覚えている。

 

 だってさ。結構好きの感情を匂わせるような言葉を選んでたのに、ツナ君は全く気づいていない感じだったんだもん。

 

 ああ。この人は超鈍感なんだろうなぁ。

 

 そう思った私はグイグイ行ってみることにした。だけど、それで気づいたんだ。

 

 すでに何人もライバルがいることを……。

 

 多分、少なくとも軽井沢さん以外のここにいる子達はツナ君に好意を持っているはず。

 

 軽井沢さんは……うん、どうなんだろうなぁ……。よく分からないや。

 

 とにかくライバルが多いことは間違い無いんだ。

 

「……調子狂う
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