暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
9名の救出劇@
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
気がついていないようだ。

 

「……死ぬ気の零地点突破、改」

 

 ツナ君は右手の平と左手の甲を小狼に向けるように組み合わせた。

 

 そして、ついに小狼の右腕から炎が放たれる。

 

 ??ボオオオっ!

 

 私の前に立つツナ君に向かって炎が迫ってくる。

 

 それでもツナ君は避けようともせず両手を構えたままだ。

 

「ツナ君! 避けて!」

「! 何だと!」

 

 私が大声でツナ君に避けるように言ったものだから、小狼もツナ君の事に気がついたようだ。

 

「……心配ない」

「で、でも」

 

 ??バーン!

 

 結局、小狼の放った死ぬ気の炎はツナ君へと直撃する。

 

「つ、ツナ君っ!」

 

 炎が直撃したことで、辺りは土煙が舞っている。

 

 そのせいでツナ君が見えないが、小狼は勝ったとでも言いたげに笑った。

 

「ハハハ! こいつはラッキーだ! 沢田を消す事に成功したんだ!」

「……ツナ君」

 

 しばらく小狼の笑い声が響き渡る。

 

 本当にツナ君がやられてしまったのかと私が固まっていると、土煙の中から声が聞こえてきた。

 

「……これ、本当に死ぬ気の炎か?」

「!」

 

 ツナ君の声だ!  

 

「ハハハハっ! ……は?」

 

 聞こえるはずのない声が聞こえた事で、笑い続けていた小狼も正気に戻る。

 

 だんだんと土煙が晴れていき、私の目の前も視界が開けていく。

 

 そして完全に視界が晴れると、目の前には無傷のツナ君が立っていたんだ!

 

「なっ!? 直撃したはずだ! なんで無傷なんだよ!」

「残念だな。俺に炎での直接攻撃は通じないぞ」

「はぁ!?」

 

 ツナ君が無傷である事に動揺したのか、小狼は目を見開いて驚愕している。

 

 ??ざっ。

 

 そんな小狼を煽るように、ツナ君は一歩前に出る。

 

「っ!」

 

 ??ざざっ。

 

 それに呼応するように、小狼は二歩後ずさった。

 

 明らかに弱気になっている小狼に、ツナ君は質問を投げかける。

 

「小狼。お前の右腕についているその機械、バカンス中に襲撃してきたジョーコのナイトも腕に付けていたぞ。……それはなんだ?」

「……へ、へへっ! 教えるわけないだろ?」

 

 自分の攻撃が全く通じていなかったのに、小狼は今だにツナ君に対して強がっている。

 

 ……その
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ