龍園VSツナA
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龍園を睨みながらツっ君がそう言うと、龍園は余裕そうに笑った。
「……ククク。まさかお前が暴力にも長けているとは思わ……!?」
……だが。その余裕が消え去るのに5秒もかからなかった。
なぜなら龍園が話始めるよりも早く、ツっ君が龍園に向けて高速で突進していたから。
そして、龍園の顔面に強烈なパンチを繰り出す。
「ぐおっ!」
??ドーン!
モロにツっ君のパンチを受けた龍園はふっ飛ばされ、屋上を囲んでいるフェンスに激突した。
「……ぐぅぅ。く、くそが……」
フェンスから地面に倒れた龍園は、うめき声を上げながら立ち上がろうとする。
(そんな……あれほどのダメージを受けながら、すぐに立ち上がれるなんて)
龍園は他の3人よりも相当タフなのかと思ったが、次のツっ君の言葉でそうじゃないことが分かった。
「お前は他の奴らのようにすぐに気絶なんてさせないぞ。お前には自分の犯した罪の重さを実感してもわないといけないからな」
「……へ、へへへ。そ、それは楽しみだぜ……」
強烈な一撃をくらったにもかかわらず、龍園は今だに現状を楽しもうとする発言をした。
「……」
「へへへ……ぐぼっ!」
そんな龍園に、ツっ君は今度は強烈な蹴りを繰り出した。
さっきの伊吹の飛び蹴りよりも高速で威力も高そうな回し蹴りだ。
それをまた顔面にモロに受けて、龍園は吹っ飛んだ。
??ドーン!
だが今度も気絶する事はなくて、またも龍園は立ち上がる。
「へっ、へへへ……いいなぁ、もっと遊ぼうぜ沢田ぁ!」
「……」
(こ、こいつ。……狂ってる)
龍園の顔面はすでにボロボロだ。それなのにまだ遊びを楽しんでいるかのような振る舞い。
私は龍園が心底恐ろしくなり、思わず腕の間に入りこんでいるナッツちゃんを抱きしめる。
「? がうぅ?」
「……大丈夫。大丈夫だよ」
ナッツちゃんが心配そうな鳴き声をあげるので、私は大丈夫だよと口にして心配しないように振る舞った。
……それからしばらくツっ君は龍園の顔面を攻撃し続けた。
??殴る。
??殴る。
??蹴る。
??蹴り飛ばす。
先ほどまでこの場を支配していたはずの龍園が、圧倒的な力量差で打ちのめされる。
普
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