龍園VSツナA
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怖を与える言い回しが石崎の事を飲み込んでいく。
「は、はい……」
そして恐怖に飲み込まれた人間は、その命令がどれだけ無茶でも逆らう事ができなくなる。
石崎はツっ君に近づいて行く。
「……沢田。今からお前を潰してやるよ」
「……止めておけ石崎。お前では相手にもならない」
「……ははは、須藤の事件の時は俺にタコ殴りにされたのにか?」
石崎が笑い声を上げるけど、どこか機械的で感情がそこには感じれなかった。
「あれは須藤を救うためにわざと殴られたんだ。……だが、今戦うなら一瞬で勝負はつくぞ」
「……だろうな。お前の敗北でなぁ!」
「……」
石崎がツっ君に殴りかかろうと走り出す。
しかしツっ君は避けようともせず真っ直ぐに石崎の元に歩き始めた。
「沢田ぁぁぁ!」
「……」
そして、石崎の拳がツっ君目掛けて振り下ろされた瞬間。
「うらあっ!」
??シュっ……バコン!
ツっ君は素早く拳を避けた。そしてそのまま石崎の後ろに回り、振り向きもせずに石崎の背中に裏拳を叩き込んだ。
「っ。ぐあぁぁっ!」
『!』
裏拳を背中に受けた石崎は、数メートルふっ飛んだ上で地面に倒れた。
「……い、石崎!」
「……」
伊吹が慌てて石崎の元に駆け寄るが、石崎は動かない。どうやら気絶したみたいだ。
「……だから言っただろ。一瞬で勝負は着くと」
「くぅ……」
??ムクリ。
伊吹がツっ君を睨みつけると、屋上の入り口の方で何かが起き上がる気配がした。
「……never give up」
どうやらアルベルトが目を覚まして起き上がったようだ。
……だけど、今にも倒れそうなほどフラフラしている。
「! アルベルト!」
「……寝ておいた方がいい。加減したとはいえ、神経を麻痺させてるんだからな」
起き上がったアルベルトを見て伊吹が安堵の表情を浮かべるが、ツっ君はアルベルトに気がつくとあいつが立っている場所に歩き始めた。
「……BAD BOY」
ツっ君が目の前に来ると、アルベルトはふらふらしながらも拳を上に振り上げた。
「……おい、無理に動くと危ないぞ?」
「……shut up」
「……忠告を聞かないなら、今度は完全に寝てもらおう」
ツっ君はそう言うとアルベルト
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