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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
龍園VSツナ@
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げな笑みを浮かべながら龍園に問いかける。

 

「なんだ?」

「捕らえた後は……好きにしていいんだよな?」

「もちろんだ。ただ、俺の合図があってからにしろよ」

「分かってるさ」

「それならいい。お前達も、俺からの合図があり次第ターゲットを潰せ。どんなことをしてもかまわん。責任は俺が取る」

「……ねぇ、本当にこんなことして大丈夫なの?」

 

 我慢できなかったのか、淡々と作戦を確認していく龍園に伊吹が問いかけた。

 

「大丈夫だ。大したお咎めにはならん」

「監視カメラに暴行してる様子が写っても?」

「それも心配ない。監視カメラには細工をするから暴行する様子は映らない。俺が受けるお咎めはカメラの修繕費程度だ」

「……なぜそう言い切れるの?」

「前に一度実際に監視カメラに細工をして確かめた。細工後に自ら担任の坂上に報告したが、その時は若干のPPを没収される程度だった」

(……そこまでしてまで、沢田の事を潰したいのか)

 

 伊吹は、龍園のその執念が少し恐ろしくなった。

 

「ちなみに、防犯カメラの細工にはこれを使う」

 

 そう言うと、龍園は黒のスプレー缶を配り始めた。

 

「これを監視カメラに吹きかけろ。それぞれの配置場所には監視カメラは一台だけしかないから、それで十分なのさ。今日は終業式で学校内の監視も弱まっているだろうからな」

『わ、分かりました』

 

 龍園とその取り巻き、そして小狼以外のメンバーはいつもは龍園に怯えるだけ生徒だからだろうか。緊張で体を震わせ、額には冷や汗を浮かべている。

 

 そんな彼らを見て、龍園は少し苛立ってしまったようだ。

 

「……ここまで来て怖気づく奴らは、沢田と同じ運命を辿ることになるが。……それでもいいのか?」

「! い、いえ! 大丈夫です!」

「それでいい。成功したら、お前達には報酬をやるよ」

『……』

 

 この場にあるのは報酬という餌と、恐怖によって作られている歪な関係だけのようだ。

 

「さて、お前ら行動に移れ。作戦開始後、配置に着いたらメールを寄越せ。そして、自分の持ち場に沢田が現れたら俺にすぐ知らせるのを忘れるな」

『は、はい!』

 

 龍園の合図で、取り巻き以外の生徒達は行動を開始した。

 

「……」

 

 龍園の周りに取り巻きだけが残ると、伊吹が再び口を開いた。

 

「あんた……人質を10人も作ってどうするのよ」

「ふっ、Dクラスに最悪の終わりを迎えてもらうのさ」

「……最悪の終わり?」

「そうだ。沢田に土下座で平伏
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