龍園VSツナ@
[4/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
げな笑みを浮かべながら龍園に問いかける。
「なんだ?」
「捕らえた後は……好きにしていいんだよな?」
「もちろんだ。ただ、俺の合図があってからにしろよ」
「分かってるさ」
「それならいい。お前達も、俺からの合図があり次第ターゲットを潰せ。どんなことをしてもかまわん。責任は俺が取る」
「……ねぇ、本当にこんなことして大丈夫なの?」
我慢できなかったのか、淡々と作戦を確認していく龍園に伊吹が問いかけた。
「大丈夫だ。大したお咎めにはならん」
「監視カメラに暴行してる様子が写っても?」
「それも心配ない。監視カメラには細工をするから暴行する様子は映らない。俺が受けるお咎めはカメラの修繕費程度だ」
「……なぜそう言い切れるの?」
「前に一度実際に監視カメラに細工をして確かめた。細工後に自ら担任の坂上に報告したが、その時は若干のPPを没収される程度だった」
(……そこまでしてまで、沢田の事を潰したいのか)
伊吹は、龍園のその執念が少し恐ろしくなった。
「ちなみに、防犯カメラの細工にはこれを使う」
そう言うと、龍園は黒のスプレー缶を配り始めた。
「これを監視カメラに吹きかけろ。それぞれの配置場所には監視カメラは一台だけしかないから、それで十分なのさ。今日は終業式で学校内の監視も弱まっているだろうからな」
『わ、分かりました』
龍園とその取り巻き、そして小狼以外のメンバーはいつもは龍園に怯えるだけ生徒だからだろうか。緊張で体を震わせ、額には冷や汗を浮かべている。
そんな彼らを見て、龍園は少し苛立ってしまったようだ。
「……ここまで来て怖気づく奴らは、沢田と同じ運命を辿ることになるが。……それでもいいのか?」
「! い、いえ! 大丈夫です!」
「それでいい。成功したら、お前達には報酬をやるよ」
『……』
この場にあるのは報酬という餌と、恐怖によって作られている歪な関係だけのようだ。
「さて、お前ら行動に移れ。作戦開始後、配置に着いたらメールを寄越せ。そして、自分の持ち場に沢田が現れたら俺にすぐ知らせるのを忘れるな」
『は、はい!』
龍園の合図で、取り巻き以外の生徒達は行動を開始した。
「……」
龍園の周りに取り巻きだけが残ると、伊吹が再び口を開いた。
「あんた……人質を10人も作ってどうするのよ」
「ふっ、Dクラスに最悪の終わりを迎えてもらうのさ」
「……最悪の終わり?」
「そうだ。沢田に土下座で平伏
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ