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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
龍園VSツナ@
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 啓誠と明人がそう聞くと、波瑠加が口元を紙ナプキンで拭きながら答える。

 

「ごめん、映画の前に予定があるんだ」

「わ、私もそうなの」

 

 ……2人は予定があったのか。なら無理して映画に行かなくてもいいと思うが……。

 

「……予定あるなら、映画を別の日にするか?」

「ううん、大丈夫。映画には余裕で間に合うからさ」

「ちなみに、どこに行くんだ?」

「へへへ〜。それは秘密! 映画の後にでも教えてあげるよ!」

「なんだよそれ」

 

 男子3名はよく分かっていないが、女子2人は構わずに身支度を済ませて椅子から立ち上がる。

 

「じゃあ、また映画館でね〜」

「ま、またね」

「ああ」

「後でな」

「……」

 

 そして、俺達を残して2人は去って行った。

 

 

 ??グループを離れた波瑠加と愛里は、歩きながらこんな会話をしていた。

 

「……ねぇ。皆も誘ったほうが良くない?」

「しょうがないよ、空いてる席が2つしかなかったんだもん。皆の分も私達がツナぴょんの勇姿を目に焼き付ければいいって」

「そ、そうだね」

 

 

 ?? その日の午後。龍園side ??

 

 終業式当日の午後。体育倉庫に龍園と20名近い生徒達が集まっていた。

 

「……作戦は手筈通りだ。アルベルトと石崎はランチ終わりの堀北を捕まえろ」

「分かりました。木下は?」

「木下も連れ去れ。あいつには何も伝えていないからな」

「! 協力してもらうんじゃ?」

「……何か問題が?」

 

 意見をしてきた石崎を睨みつける龍園。

 

「……い、いえ、なんでもありません」

「……それでいい。お前も文句ねぇな? アルベルト」

「……YES.BOSS」

「よし」

 

 即答するアルベルトに龍園は頷き返す。

 

「伊吹は、ひよりを所定の場所に呼び出して眠らせろ。そして担当の奴らが来たら特別棟の屋上へ向かうんだ」

「……分かった」

 

 伊吹は文句を言いたかったが、言っても意味はないので黙っておくようだ。

 

 そして、龍園は残っているメンバーに声をかける。

 その中には、Aクラスの王小狼の姿もあった。

 

「残りのお前らは、ノコノコと餌に釣られて審議を傍聴しにやって来た奴らを全員で捕らえろ。その後は担当のターゲットを決められた場所に連れ去れ。最後に捕らえたターゲットの写真を俺に送るのを忘れるなよ」

『は、はい』

「ククク……なぁ龍園」

 

 小狼が怪し
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