第84話 西風の絶剣VS魔弓のエンネア
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効果がありそうだな」
「貴方躊躇なく飲んだわね、毒だとは思わなかったの?」
「いまさらそんな姑息な手を使うような人だとは思わなかったからさ」
「本当に面白い子ね、貴方」
当たり前のように言うリィンにエンネアはまた笑みを浮かべて笑った。
「合格よ、リィン・クラウゼル。貴方は間違いなく戦士だわ」
「それで何か報酬でもあるのか?」
「マスターに会わせてあげるわ。あの方に直接会える人間なんてそうはいない、とても名誉なことよ」
「ふーん……」
リィンはエンネアが慕うマスターに興味が湧いた。それに結社の幹部に近づけるのは危険だがチャンスでもある、リィンは相手の情報を得る事を優先する。
「じゃあ行きましょう、マスターの元に」
エンネアはそう言うとリィンの腕に自らの腕を絡ませて組んだ。
「おい、何をしてるんだよ」
「薬でまだ動きにくいでしょう?エスコートしてあげるわ」
「別にいいよ。フィーとラウラに誤解されるから離れてくれ」
「あらあら、意外とウブなのね。同じ教団の人体実験を受けた同士でしょう?仲よくしましょう」
エンネアはそう言うと更に強くリィンの腕に抱き着いてきた。リィンはどうかフィーやラウラにバレない様にと祈りながらエンネアの言うマスターの元に向かった。
(フィー、ラウラ……勝ってくれよ)
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