第二章
[8]前話
「匂いもしないしな」
「清潔でしょ」
「ああ、ただな」
ここで夫は妻に尋ねた。
「水洗トイレにしたのはわかるよ」
「ええ、よかったでしょ」
「ただ何でウォシュレットもなんだ?」
このことも聞くのだった。
「一体」
「それね」
真礼は俊二に確かな声で応えた。
「その方が奇麗になるからね」
「ああ、お尻がか」
「拭くだけよりもね」
「洗うとか」
「余計に奇麗になって」
そしてというのだ。
「清潔だし下着もね」
「汚れないか」
「男の人は色が派手だけれど」
夫のトランクスの柄から言った。
「女の人は白とかピンクとか」
「薄い色も多いんだな」
「私だってそうでしょ」
「そうだな」
「特に小さい子はね」
「白とかが多くてか」
「汚れが目立つからよ」
それでというのだ。
「ちゃんと奇麗になる様にね」
「ウォシュレットも付けたんだな」
「そう、あるならね」
それならというのだ。
「ちゃんとね」
「付けることか」
「そうよ、そしてね」
「ウォシュレットも付けてか」
「余計に奇麗になる様にしたのよ」
「清潔さは大事だな」
「おトイレにこそね」
妻は夫に笑顔で話した。
「そうよ、そして安全もね」
「大事だな」
「そういうことよ」
夫に笑顔で話した、そしてだった。
一家でトイレを使っていった、トイレはいつも清潔で安全でだった。二人の娘はそのトイレを使いながらすくすくと育っていった。
トイレはちゃんと造る 完
2023・6・17
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