ライダー図鑑
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ウィザードは叫ぶ。
龍騎は頷き、カードを装填。
『ガードベント』
両腕にドラグシールドを構え、来る攻撃に備える。
『ファイナルアタックライド ブ ブ ブ ブレイド』
ブレイドの動きは、完全にディケイドのそれをトレースしている。
カードを右腰のディケイドライバー本体に装填し、そのまま作動させる。
両者は同じように胸元でそれぞれの剣を構える。すると、二人と龍騎の間に、五枚のカード型のエネルギーが現れた。
トランプカードのエネルギー両断するように、ディケイドとブレイドはそれぞれ剣を振り下ろす。龍騎へ進んでいく斬撃は、カードのエネルギーを通過するごとに威力をまし、それはドラグシールドを破壊。そのまま、龍騎を切り裂き、爆炎に包んでいく。
「ぐああああああああああああっ!」
「真司!」
爆炎の中から、真司の姿で投げ出されている。
ウィザードは真司を助け起こそうとするが、すでにディケイドは次の手を打っていた。
『響鬼 ファイナルカメンライド アームド』
同じように、ディケイドは別の紋章をタッチする。
すると、ブレイドは消失し、代わりに深紅の鬼が出現した。同時に彼の身体に付いているカードもまた深紅の鬼に差し変わっていく。
出現した鬼、響鬼。肉体を極限まで鍛えることで、古来より伝わる大自然の驚異とさえ渡り合うことを許された鬼が、より自らの体を鍛え抜くことで装甲声刃によって最強の力を得た姿、アームド響鬼。
「問答無用か……!」
『キャモナスラッシュシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
開始する詠唱。
ウィザードはそのルビーの指輪をウィザーソードガンに当てる。
すると、ルビーの指輪から伝う魔法が、ウィザーソードガン本体の刃に移っていく。
『フレイム スラッシュストライク ヒーヒーヒーヒー』
幾度となくウィザードの戦況を覆してきた、ウィザードの主力技の一つ。
十字を描いた炎の刃は、そのままディケイドと響鬼へ向かっていく。
だが。
『ファイナルアタックライド ヒ ヒ ヒ 響鬼』
ディケイドが間髪入れずに、響鬼のクレストマークが描かれた腰のディケイドライバーに装填される。
すると、ウィザードの火以上の炎が、鬼の刃に宿る。ディケイドの剣にも同等の炎が走り、やがて二つの刃は、全く同じ動きでウィザードへ振るわれる。
ウィザードは一本。ディケイドは二本。
質と量、ともにディケイドが上。
あっさりとウィザードのスラッシュストライクは切り消され、その刃はウィザードへも降り注がれていく。
火の魔法よりも強い質量を持つ刃が、そのままウィザードの体を徹底的に切り刻んでいく。ルビーの装甲
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