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私の 辛かった気持ちもわかってよー
3-2

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 みんな制服で集まって、天満宮を目指した。さすがに初詣の人が大勢居てにぎわっていて、特に学生の姿が目立って多く、その中でお願いを済ませて、絵馬を奉納したのだ。私は3人の名前を書いて合格願いをした。

 歩いている時、時々、村沢君は二人の眼につかないところで私の手を握って歩いてくれていて、それが、とても嬉しかったのだ。

「なぁ 当然 3人とも 大路やろー?」

「そうだなー 山葵が居ないのは寂しいけど 仕方ないよなー」

「でも ウチ等 ずーと 仲間やしー 学校違っても」と、亜里沙が私の手を握って言ってくれていた。

 私と亜里沙がみつ豆を食べたいと、渋る男達を無理やり連れて甘味処に行ったのだが満席で入れなくって、結局ファミレスに入った。

「ねぇ キラちゃんと デートしてるの」と、白木屋君に聞いてみると

「いゃ まだ デートなんてことは・・・ それに、向こうは発表会が近いからって練習ばっかーらしい」

「あっそうかー バイオリンでしょ? ねぇ 見に行くんでしょ? 発表会」

「いや 興味ないしな それに 見に来てくれとも言われてないから」

「誘われてないからって・・・ きっと 見に来て欲しいに決まってるじゃない そこで、それとなく見に行くと キラちゃんの心をグッと掴むよ 女の子ってそんなもんよ ねぇ 亜里沙」

「そうだねぇー ウチ わかんない 男の子と付き合った経験ないし」

 亜里沙は、白木屋君と樹羅ちゃんが付き合っているって最初聞いた時には、声が出なくってあきれてたみたいだったのだ。感想もなんもなかった。

「まぁ 高校に入ったら 新しい出会いがあるよ」と、私は元気づけたつもりだけど

「そうね でも この男達とつるんでいたら・・どうだか」

「おい おい 俺達のこと邪魔もんみたいに言うなよー わかった じゃぁ 俺と山水とで 可愛い亜里沙ちやんの為に誰か探してやるよー」

「ほんと? うれしい 頼りになるねー」

「そんなとこで 頼りにすんなよー」
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