第二章
[8]前話
「あと少し通報が遅れたら」
「危なかったですか」
「まことに。ですが後遺症もなく」
「助かりますか」
「ご安心下さい」
ウッドに笑顔で言いウッドもその話に笑顔で頷いた、そして。
アマンダは退院してからだ、ウィローを抱いてウッドに言った。
「全部聞いたわ、本当にね」
「ウィローのお陰だね」
「ええ、この娘があなたに教えてくれて」
ウィローを見つつ話した。
「そうしてね」
「君を助けてくれたね」
「そうだったわ、だからね」
それでというのだ。
「この娘への感謝をね」
「これからもだね」
「一生忘れないわ」
「僕もだよ。人を助けるなんてね」
笑顔でだ、ウッドは言った。
「こんな素晴らしい娘はいないよ」
「全くよ」
二人で笑顔で話した、そして共にウィローを撫でた。すると人を助けた彼女は嬉しそうに喉を鳴らした。
それを見てだ、アマンダは言った。
「この娘のことをね」
「何かな」
「インターネットでね」
これを通じてというのだ。
「知らせましょう」
「この娘のことを知ってもらうんだね」
「一人でも多くの人に。それに」
アマンダはさらに言った。
「猫も人を助ける」
「そのこともだね」
「知ってもらいましょう」
「いいね、猫は気ままと言われてるけれど」
そうした生きものとだ。
「けれどね」
「人を助けることもあるわ」
「そうだね、、それじゃあ」
「インターネットでね」
「皆にウィローのことを知ってもらおう」
「是非ね」
このことも二人で笑顔で話した、そうして実際にインターネットで彼女のことを紹介した。すると多くの人が彼女を賞賛したのだった。ヒーローだと。
ヒーローキャット 完
2023・5・16
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