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るから、厳しくても大丈夫です」
鯛の切り身の端っこを焼いて、おだしをかけたものに、里芋の煮崩れをしたものとお漬物だけの食事だったけど、おいしかったし、健也さんとも久々に話すことが出来て、楽しかったのだ。
そして、その後は、冷たい水の中でかずのこの皮むきをして、きんかんの種取りを命じられた。爪楊枝で頭の部分から丁寧にほじくり出す作業なのだ。そして、都度、先っぽが折れてないか確認しろって言われていたのだ。
その日は、夕方5時に仕事を終えて、それから掃除をして家に戻ったのは6時近くだった。
「お疲れ様 今朝も早かったんでしょ? あんまり 無理しないでも・・」
「いいの 出来るとこまでヤル お父さんにも、ああ言った手前 意地があるから」
「そう 着替えたら、お父様の突き出し ご用意してくださる? もうお風呂から出てらっしゃる頃だから」
「はい! ちりめん山椒と柴漬けですね」と、私は着替えに2階に上がってきたが、自分でも言葉遣いが変になっているので、おかしくて笑ってしまった。
着替えて降りて行くと、まだ、お父さんは出てなかったので、小鉢にちりめんと柴漬けを用意していると
「桔梗が、クリスマスパーティーをするんで晩ご飯は要らないと言っていたから、私達も晩ご飯にして良いかしら 山葵ちゃん お風呂入りたい?」
「いいよ ご飯 あっ 先で・・いいです! 桔梗 出て行ったのかぁー 帰り 遅くならないといいネ」
お父さんがお風呂から出てきて、席について、私は冷えたグラスとビールを持って行ったけど、お酌するのはお母さんの役目なのだ。そして、グビーッと飲んだ後
「山葵は友達とクリスマスしないのか?」
「はい ウチら みんな 受験生やからー まだまだ皆 必死よー・・・ なんです ウチ 推薦で行かせてもらったからネ ありがとうございます」
「家の中では普段どおりに話していいぞ まぁ それは 山葵の望みだからナ ウチの家は昔からクリスマスってなものやってないから・・初めてで、桔梗も楽しんでくるんだろう」
「お父さんは・・ 桔梗に甘いんだからー 知らないよー 変な男に遊ばれてもー」
「桔梗も そんなバカじゃぁ無いだろう」
お父さん、桔梗はそのバカの境目みたいなのよ と、私は心の中で叫んでいた。そんなことより、もっと私に何か掛ける言葉あるでしょー 一生懸命やったのにー 親方ぁー
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