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私の 辛かった気持ちもわかってよー
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のー こんなガサツな男でいいの? まぁ 良い奴なんだけど・・」と、村沢君が切り出したら

「えぇ 私 付き合うってーどんなのか 良くわからないんですけど・・ 私が返事出来ないでいても 一生懸命 押してくるんですよー だからー 何となく 頼りになるかなぁーって 私 お兄ちゃん居ないから あこがれなんです」

「はぁー そんなもんなのかなぁー 白木屋君 大切にしなきゃぁ ダメよ!  こんな可愛いんだからー じゃぁ キラちゃん 私達もよろしくネ わかんないとこあったら教えるから、遠慮しないでネ」と、女って真正面からぶつかって来てくれる人って弱いんだよねー 私だって 村沢君と付き合い始めてなかったら・・・断りきれなかったのかも・・。

「ハイ! そのつもりで・・ 誘われましたから・・ 匠さんから」

 もう、匠さんだって・・ウチって まだ 村沢君としか・・・と、心の中で自分のこと振り返っていた。だって 山水って・・旅館みたいなんだものー 呼びにくいんだ。さんちゃんってのもなぁー。

 でも、お互いに呼び合って、仲良さそうに、時々、キラちゃんが白木屋君を頼って教えてもらっているを見ていると、案外、この二人、お似合いなのかなって思ったりしていた。

 そして、私 ぎこちなく しらぁっと 山水って呼んだりしてみたのだ。
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