第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第26話 シュウの説明
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「そういえば、シュウさんって物凄く使える《システム外スキル》が多いですよね」
「……急にどうしたんだ?」
俺たちは第十五層の奥にある温泉を目指して森の中を進んでいたのだが、その道の途中に約30分くらいの時間間隔で数分しか開かれない植物の道があった。
俺とシリカは、その時間を運悪く逃してしまい仕方なく植物の前で待っていたら、シリカが突然俺にそんな事を聞いてきたのだ。
本当にどうしたんだ、突然…
「いや〜、あたしがシュウさんに教えてもらっている《システム外スキル》の数が多いな〜、って改めて思いまして……でもそう思いませんか?」
「……確かに普通のプレイヤーよりは多いかもな…」
「ですよね! …それでお願いなんですけど、この待っている時間の間、あたしにシュウさんの使える《システム外スキル》を教えてくれませんか? 復習がしたいのと、まだ《居合い斬り》のやり方など教えてもらってませんので、できれば……あ! でもシュウさんが教えてくれるなら、ですけど…」
シリカが最後に『ダメですか?』と、顔に書いてあるような上目遣いで俺に聞いてきた。
…その上目遣いは反則だろ。そんな顔されたら断りきれないじゃないか…
「……分かった」
「本当ですか! ありがとうございます!!」
俺が頷くと、嬉しそうに喜ぶシリカ。
前から強くなりたいと言っていたから、俺に教えてもらうのが嬉しいのかな?
……最近思ったんだけど俺って、シリカのさっきみたいな顔や押しに弱いのかもしれない。
こうして俺の使える《システム外スキル》を、シリカに教える&シリカの復習が始まった。
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「それじゃ、簡単に説明して行くぞ」
「はい、お願いします!」
「まずは基礎からな」
・《見切り》……遠距離攻撃系モンスターの目を見て攻撃の軌道を推測する。
ただし、目のあるモンスターだけな。
・《聴音》……環境音から敵由来のSEだけを聞き分け位置を探る。
・《ミスリード》……モンスターのAI学習を誘導し、急激な負荷を与えて隙を作る。
ちなみに、これを複数人でやるのが《スイッチ》。
・《ソードスキルのブースト》……ソードスキルのモーションに合わせて、体を自分の意思で加速させてスキルの攻撃力を増やす。
「ココくらいまでなら、攻略組だったら見つけてるスキルだな」
「そうですね。でも《聴音》は初めてあたし聞きました」
「そうなのか? まぁペア組んでるためか俺がほとんど敵見つけるから、シリカには必要なかったしな」
「そうですね」
「次行くぞ」
・《先読み》……プレイヤーの重心や剣の位置から相手の出方を予想する。
モン
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