290 掃除の多忙化
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「確かに掃除しなくていいけど、異世界の方がもっと大変なんだよね・・・」
たまえやとし子は親友や他に出動している者達が気になった。
「そういえば笹山さんもあれから一週間休んでるよね」
「うん、もしかしたらまるちゃんやかよちゃん達と会ってるかも・・・」
夕方。かよ子の父はこの日も寂しい帰宅となった。
(はて、この日はどうしようか・・・?)
家に帰っても食事は自分で用意しなければならない。その上妻がやっていた家事を自分が引き受けなければならないので大変だった。
(母さん、かよ子、何としても勝つんだぞ・・・!!)
そして自分ができる事は何なのか。ある事を思いつくのだった。
こちら杯の奪還に向かう祝津ゆりの一行。ゆりは通信機で従弟と連絡を取っていた。
「え、杯の手掛かりが解ったの?」
『はい、奪い取った本人と思われる妲己と紂王に問い詰めてみたたところ、奴らは「煬帝」という奴に渡したとの事です。最初は本当か嘘か解らなかったのですが、その藤木君やりえちゃんがいた屋敷からさりちゃんと一緒にいる小学生に調べて貰った所で確信しました』
「その煬帝ってのはどこの方角だって?」
『北の方角です』
「ありがとう。そうだ、結局・・・」
『はい?』
「かよちゃん達もあり達も結局は藤木って子や杯の持ち主の子を取り返せなかった訳ね」
『はい・・・』
「まあいいわ。領土攻撃班の侵攻で着々と領土は平和主義の世界に戻って来ているから探せる範囲も狭まるでしょう。頑張って追いついてきてね」
ゆりは通信を終えた。
「ゆりさん、杯の場所、解ったんですか?」
光江が聞いた。
「ええ、北の方の煬帝って所を目指すわよ」
ゆり達も進路を定めるのだった。
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