1-5
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
気持ちが失せてしまって、トレーナーに長いジーンに穿き替えて出てきていた。待ち合わせ場所に行くと村上君は先に来てくれていた。
「ごめん 待たせてしまって・・」
「いや 別にー なんだぁー 山葵 もっと 短いので来るのか思ってた」
「なんやー いつもウチのテニスのん見慣れてるやろー そんなん期待してたんかぁー?」
「いや そのー テニスの時とは・・別」
「うんもぅー 生脚に興味あるんか ウチに興味あるんか どっち!」
「・・・わ さ び」
「よーし 次は 短いの穿いて来るネ 村上君のために」
私達はしばらく公園内を散歩して・・・ベンチを見つけて、お弁当を食べることにした。
「うまいなぁー 山葵が作ったのか?」
「当り前ヤン 朝からネ」
俵型のおにぎりに、牛肉しぐれ・鯛の薄切りの焼いたもの・なすの漬物の薄切りを海苔で巻いて、それにだし巻き玉子に網焼き牛肉。お父さんも少し手伝ってくれたけど・・。自分でも上出来と思っていた。
そして、水族館に行こうと言われたけど、私は暗い所はチョットーと鉄道博物館の方に行くことにした。公園を歩いている時は手もつないでくれなかったんだけど、中では照れ臭そうに時々手を引っ張ってくれていた。
「なぁ なんか 楽しくないんか? いつもと違うネ 考えごとあるの?」
「うぅん ちゃうよー 初めてのデートで緊張・・・ ・・・あのなー 出て来る時 ちょっと 桔梗とネ もめた」
「あぁ 桔梗ちゃんなぁー 明るくていい子なんだけど・・ ちょっと付き合ってる連中が良くないよな なんか 高校生とも遊んでるみたいだなー 評判の良くない連中」
「そうなのよ 最近なんか家でもウチと話もしないし、避けようとしているみたいで・・ あの子 変わってしまったワ」
「そうか 良い子なんだけどなぁー 同じ姉妹でも 山葵とは違う感じだネ 桔梗ちゃんは活発なんだよ 今は 反抗期に入ってるんカナ」
そうなの、私とは違うのよ。本当の姉妹じゃぁ無いんだものー。だから、気持ちが通じ合えないのかも・・。でも、実の姉妹じゃぁ無いってことは、村上君にも打ち明けてないのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ