2学期の終わり、動き出すCクラス。
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ってるわけ? だいた〜ん?」
「ふぇ!? ち、違う、そういうのじゃないから! 違うんだよ!?」
「え〜。それ以外なくない?」
「そ、そうじゃなくってね。ほら、その……何をするか気になっただけだからっ!」
顔を真っ赤にして否定する愛里ちゃん。
(そ、そこまで否定しなくてもいいのに……)
若干の悲しさを覚えていると、他の男子陣も話に加わってきた。
「別に、そんな特別な日でもないだろ?」
「池みたいなガツガツ系が騒ぐ日って感じだよな」
「そんな事ないよ、女子の間では意外と大変なんだって! ねぇ愛里?」
「うん。う、噂とか色々出ちゃうもんね」
「そうそう。誰と誰が付き合ってるとかさ。独り身だと、妙に可哀想な目で見られたりね」
「……それは面倒だな」
恋人と過ごすクリスマスか〜。
一体俺はいつになったらそんなクリスマスを過ごせるのかなぁ。
「Dクラスでも冬休みの間に色々あると思うよ〜、私は」
「ええっ、誰かと誰かが付き合うってこと……?」
「多分ね。付き合う男女や破局する男女が何組か出るんじゃないかなぁ」
恋愛に詳しそうな波瑠加ちゃんと、その話に興味津々な愛里ちゃん。
一方、男子陣は全然盛り上がっていない……。
「今のところDクラスで付き合ってるのは、平田と軽井沢くらいなものだろ? あの2人が破局すると思うのか?」
「ありえない話じゃないよ? 最近の軽井沢さん、平田君じゃない男子とよく一緒にいると思わない? それに、その男子の周りには女子がよく集まってると思うんだ〜」
『……あ〜』
「……ううぅ……」
その時、全員がなぜか俺の方を見てきた。
「ん? 何で俺の方を見てるの?」
「……ツナぴょんは鈍感なんだね」
「え? 何が?」
「諦めろ波瑠加。綱吉の鈍感ぶりは凄まじいからな」
「鈍感? 俺は鈍感じゃないよ?」
「あれだけ女子を周りに侍らせておいて、これだもんな」
「え? え? 何の話?」
「ま〜いいじゃん? そこがツナぴょんのいい所でもあるしね」
「まぁそうだな」
「だな」
「? よく分からないけど、褒めてくれたんだね。ありがとう」
『……』
皆の視線が変な気もするけど、褒めてもらえたって事でよしとしよう。
「それで? 結局ツナぴょんはクリスマスに予定はあるの?」
「ううん。今のところ何もないよ」
「だってさ愛里。チャンスだよ〜w」
「だ、だからそういうのじゃないもん!」
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