2学期の終わり、動き出すCクラス。
[3/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「流石に顧問や上級生がいる前じゃ何も出来ないんだろうな。練習が終わる頃には帰ってたぜ」
「……そうだよね」
龍園君が何を狙っているのかを突き止めないと。
クラスメイト達に迷惑をかけてはおけないしな。
俺が考え事をしている間に、話題はCPの事に移っていた。
「Dクラスが鬱陶しくて仕方ないんだろう。3学期からはDクラスがCクラスへと昇格する可能性が高いだろうからな」
啓誠君が考えた事はもっともだ。ペーパーシャッフルを終えて、DとCのCPの差は僅か80まで縮まっているからね。
ここまで差が縮まると、何か問題でもあればすぐにでもクラス交代になるだろう。
まぁ、龍園君の目的は俺を潰す事なんだろうけど……。
「3学期には私達がCクラスになってるかもしれないよね〜」
「そ、そうなるといいな」
「……ああ。そうだな」
「でもそうなると……今度は追うだけじゃなくて追われる立場にもなるんだよな」
Cクラスに上がれるかもしれないという希望に皆が浮かれていると、明人君が冷静にそう言った。
「確かにね〜、追われるプレッシャーってのもあるもんね」
「ああ。そして、追っかけてくるのはCクラスだ。今まで下だった奴らに追い抜かれた事で恨みも買ってるだろうし、クラスが入れ替わっても最初のうちはポイント差はそこまでない。次の特別試験でポイント差を付けないと、またDクラスに逆戻りもありえるぞ」
『……』
クラス変更後に起こりうる事体を想像し、グループ内に気まずい空気が流れる。
そんな空気を変えたかったのか、波瑠加ちゃんが手をパンっと叩いた。
「もう、後の事は後で考えよう! 今は間近に迫った楽しい事を考えようよ!」
「……楽しい事?」
清隆君がそう尋ねる。
「周りを見てよ。もうすぐクリスマスだよ?」
「……そうか、クリスマスなのか」
クリスマス仕様で彩られたケヤキモールの装飾を見て、納得したかのように頷く清隆君。
そっか……。ホワイトルームだとクリスマスとかのイベントなんてなかったのかもしれないな。
(ん〜、なんか思い出に残る初クリスマスにしてあげたいなぁ)
心の中でそんな事を考えていると、隣に座った愛里ちゃんが話しかけてきた。
「つ、綱吉君は、ク、クリスマスの予定とかあるの?」
そんな愛里ちゃんの顔を波瑠加ちゃんはニヤニヤ顔で覗き込む。
「うわぁ愛里。それってツナぴょんを誘
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ