2学期の終わり、動き出すCクラス。
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買って出てくれてますが、それとは比較にならない最強のボディーガードがこの場にはいるんですよ? それでも私を殺すんですか? ねぇ、ドラゴンボーイさん?」
「っ!」
坂柳がドラゴンボーイと再度発言すると、龍園は素早く坂柳へと距離を詰めた。
そして、地面を蹴り上げて跳び蹴りを繰り出す。
……しかし。
??ドシン!
「っ!?」
「……」
「……ちっ!」
坂柳はノーダメージで平然と立っている。
それもそのはずだ。
龍園の飛び蹴りが坂柳に当たる瞬間。綱吉が間に入って、片腕で龍園の蹴りを受け止めたからだ。
蹴りをまともに受けても、綱吉は微動だにせず。
そして、龍園が後ろに戻る為に踏んづけている綱吉の腕を蹴って飛んだんだが、それでも綱吉は微動だにしなかった。
「嘘だ。龍園さんの飛び蹴りを受けて微動だにしないなんて……」
「アルベルトでも数歩後ろに下がらされるのに……」
「……unbelievable」
今の光景を見て、Cクラスの連中は驚いているようだ。
「フフッ。ありがとうございます。沢田君」
「……当然の事をしただけだ。別に君の為じゃない」
「あら。そうは言ってもきちんと守ってくれましたけどね」
「……」
「フフフ、本当にお人好しですね」
綱吉にお礼を言うと、坂柳は龍園を見た。
「龍園君、何がしたかったのですか?」
「……もう一度呼んだら殺すと言ったはずだが?」
「この場には最強のボディーガードがいるから、殺すなどと言わない方がいいと忠告したはずですが?」
「……」
龍園が口を閉じると、坂柳はまたも綱吉に話しかける。
「フフフ。これからは仲良くしてもらえます?」
「……君が俺の考えを受け入れられるならな」
「あら、それはできませんね」
「そうか。なら交渉失敗だな」
「残念です。まぁいずれは成功するでしょうし、その時を楽しみにしてますよ」
「……悪いが、そうはならないさ」
「フフフ、つれないですね。まぁそこがいいんですけど」
坂柳のよく分からないアピールを流すと、綱吉は龍園に近づいた。
「女の子の……それも杖をついている坂柳に飛び蹴りか? 見下げた奴だな、龍園」
「黙れ。てめぇにそんなことを言われる筋合いはない」
「……狙うなら俺を狙えと言ってるだろう。正攻法では勝てないと諦めてるのか?」
「戦いに正攻法も不正も
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