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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
冬のある日、動き出す運命。
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ープで集まっている時もCクラスらしき奴に監視されてたが……あれは綱吉を監視してたとみて間違い無いだろう。

 

 だが、今日は須藤の方にイチャモンをつけてきたのか。

 

 ……綱吉の弱みでも握ろうとしてるのかと思ったが、そうじゃないのか?

 

 いや、主目的はそれで間違いはないだろう。

 

「まさか……暴言を吐いたり手を出したりはしていないでしょうね?」  

「してねーよ。ガン無視して来たっつ〜の!」

「あらそう。私の言いつけを守っているようで安心だわ」

 

 軽く睨むように問いただす堀北に即座に反論した須藤。  

 

 問題を起こしてないようでなによりだ。

 だが、言いつけってなんだ? 

 

(本当に忠犬じみてきてるぞ。それでいいのか須藤……)

 

 まぁ本人がいいなら、外野がとやかく言う事じゃ無いか。

 

 須藤が席に戻ると、堀北は本を開いて読書を始めた。

 ……かと思えば、堀北は本に目を向けたまま俺に話しかけてきた。

 

 

「最近、龍園君は随分と活発に動くわね」

「ああ」

「ペーパーシャッフルで私達に負けて、多額のポイントを奪われているから当然かもしれないけど……」

「今度の狙いは何なんだろうな」

「……気づいていないの?」

「いや、気づいてはいるさ」

 

 分かるに決まっている。綱吉を潰す為、それ以外ない。

 

「……どうする?」

「……どうするって?」

「綱吉君の為に、何かできる事はないかと思わないの?」

 

 堀北は綱吉の為に何かしたいようだ。

 

 まぁそれもそうか。俺達は綱吉に付いていくと決めたわけだしな。

 

 この前の櫛田との勝負では、見事に綱吉の片翼としてのプライドを守りきった。

 その事が自信となってもっと綱吉の助けになりたいと思っているのかもしれない。

 

「……できるとすれば、Cクラスの動きに目を光らせておく。それくらいか?」

「……そうね。どうやって潰そうとしているのかが分からないと、どうしようもないわね」

「焦って動こうとするなよ。無理に動いてお前がCクラスに目をつけられたりしたら、逆に綱吉に心配かけてしまうからな」

「分かってるわ」

 

 そう言うと、堀北はパタリと本を閉じた。

 

(話しながら読み進めたのか? 器用なやつだな)

 

 そして本を持ったまま立ち上がり、俺の机上に読んでいた本を置いた。

 

 本の表紙には『さらば愛しき女よ』と書かれている。  

 

 レイモンド・チャン
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