冬のある日、動き出す運命。
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いね。行こうか」
「やった〜♪ じゃあ今度の日……」
『ちょっと待ったぁ〜!』
何かを言いかけた桔梗ちゃんの言葉を、他の3人が遮ってしまった。
「私も一緒に行きたいんですけど!」
「ウチもウチも!」
「私も行きたいな」
ふむ。せっかくなら大人数の方が楽しいよな。
「もちろんいいよ。他にも数人誘って皆で行こうか。ね、桔梗ちゃん」
「うん! そうだね〜♪ (……ちっ!)」
「痛っ!」
顔は笑顔なのに、桔梗ちゃんにスネを蹴られてしまった。
何か怒らせるような事をしてしまったのか?
「じゃあいつにする?」
「今度の日曜は?」
「いいね! そうしようよ、ツナ君」
「うん。わかった!」
麻耶ちゃんの提案で、日曜日にその施設に行ってみる事になった。
(……当日はお弁当を作らないと)
(どうしよう……料理の練習した方がいい?)
(まずは胃袋からだよね)
(ツナ君にまたお弁当作ってあげよう。体育祭の時も喜んでくれたし)
4人が何かを頭の中で考え込んでいるのと、さっきから感じる視線がやっかいなので、今日のところはここで解散する事にしよう。
「じゃあ俺はトレーニングに戻るから。また明日ね」
「うん、頑張ってね♪」
「ツっ君、また明日」
「また明日〜」
「ツナ君、気をつけてね」
またねと手を振りながら、俺はナッツと共に再び走り出した。
「……ガウ」
4人と離れると、ナッツが俺の顔を見ながら鳴いた。
「……ああ、分かってるよ。俺をマークしてるんだろうな」
「ガウガウ!」
「いや、あの子達にはついてはいなかったな」
「ガルルル〜」
「慢心はしてないって、明日からはクラスメイト達が行きそうな場所をランニングして回ろう」
「ガウっ!」
気を引き締め直し、俺はトレーニングに戻るのであった。
?? 翌日の朝。清隆side ??
「あーくそっ! なんなんだよあいつら!」
「……朝から騒がしいわね」
ほぼ全てのクラスメイトが登校している頃。須藤は何やらイライラした様子で教室に入ってきた。
堀北がその理由を聞くと、須藤は堀北の席に飛んできた。
「聞いてくれよ鈴音! Cクラスの連中……いや龍園だな。朝から俺にイチャモンつけてきやがったんだぜ? まじムカつくよな!」
……Cクラスか。昨日グル
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