冬のある日、動き出す運命。
[25/26]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
山本のパパンがT世や朝利雨月の写真を持っているはずがないと思うが……。
俺の質問に、ビアンキは写真の下に書かれた文字を指差して答える。
「この文字を見てみて」
「……!」
写真の下の文字には、『朝利邸にて、ジョットの日本名取得記念。家康と雨月」と書かれている。
「……家康と雨月。つまりこれは、T世が日本に亡命した後に撮られた写真って事か?」
「……多分そうね」
「……T世の亡命後については、沢田家康として生きていったと言う情報しかボンゴレも掴めてなかった。なのに、まさか日本にアルバムがあったとはな」
これはボンゴレにとっても大発見だな。
「……まだ続きがあるわ。次のページも見てみて」
「ああ。……!」
次のページを開くと、またも真ん中に写真が貼られていた。
その写真には、3人の人物が写されている。
真ん中にはT世。
そしてT世の右側には短い黒髪に髪飾りを付けた着物姿の女性。
左側には覇気のない目で懐中時計を気にしている洋装の男が写っているようだ。
「……こいつらは」
「この2人が誰かは分からないけど、下の文字が気になるのよね」
ビアンキに言われて写真の下に書かれた文字を見る。
『自治組織「あさり會」、創設記念』
「自治組織って何かしら?」
「……」
「……リボーン?」
ビアンキの言葉に返事もせず、俺は次のページをめくる。
次もまた写真が貼られているようだ。
その写真には前ページの3人に加え、数名の男女が加わっている。
そして、下にはまた文字が書かれていた。
『高度教育私塾「あさり家」、開業記念』
「……私塾?」
「いわゆる、今の初等教育の前身だな」
俺はまたも次のページをめくる。
また写真が貼られているが、そこには2名の人物しか写っておらず、背景には道場のような家屋が見える。
「あ、また朝利雨月とT世ね」
「ああ」
写真に写っている雨月は木刀を持っており、T世はあさり組≠ニ書かれた掛け軸を持っている。
そして、写真の下の文字には……
『あさり會直営剣術修練道場「あさり組」、開場記念』と書かれていた。
読んでいただきありがとうございます♪
<< 前の話
目 次
次の話 >>
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ