冬のある日、動き出す運命。
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てきたが、私はそれを振り払った。
なんとなく、兄さんである可能性を低いと感じたからだ。
(ふふ、私にも母さんみたいな女の感が芽生えたのかもしれないわね)
でもそうなると、別の人物になるわけだが……。
「……///」
頭の中にパートナーの顔が浮かび上がってきて、思わず顔が赤くなる。
「……可能性があるのは綱吉君だけど。……女から指輪を渡すのはどうなのかしら」
渡した時の事を考えて、私はまた顔がさらに赤くなる。
「……か、考えるのはやめましょう。すぐに見つけないといけないわけじゃないわよ」
無理やりに考える事をやめる理由を見つけだし、私は髪飾りと指輪を宝石箱に戻した。
そして、便箋と同様に大事に机の中にしまったのだった……。
?? その頃、リボーンside ??
鈴音や清隆が宝石箱を受け取っている頃。リボーンはツナの実家に帰ってきていた。
家の中に入ると、ビアンキが待っていた。
ランボやイーピンはママンと出かけているらしい。
「リボーン、お帰りなさい」
「ああ、ビアンキ。……で、見せたい物とはなんだ?」
「……こっちに来て?」
ビアンキに連れられて、ダイニングルームへと向かう。
ダイニングテーブルに着くと、ビアンキは一冊の厚い冊子をテーブルに置いた。
「これは?」
「山本武のパパンが置いていったの。ツナに渡してくれって」
「……山本のパパンが?」
「ええ」
……なぜそれで自分が呼ばれたのか。
「俺からツナに渡して欲しいって事か?」
「そう。……でもその前に、リボーンにも見て欲しいのよ」
「? なぜだ?」
「とにかく見てみて」
そう言うと、ビアンキは冊子の1ページ目を開いた。
「……これはアルバムか?」
「そうでしょうね」
1ページ目には、ど真ん中に1枚の写真が貼られており、その下に何かが書かれている。
(写真を見るに、昔の日本風景のようだが……)
「ねぇ、この写真に写っている人達をよく見て」
「? ……こいつが何……!」
ビアンキが指差した人物の顔をよく見てみると、俺は驚いてしまった。
「……ボンゴレT世プリーモと、……朝利雨月?」
「ええ。間違いないと思うわ」
「……なぜそう言い切れる?」
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