冬のある日、動き出す運命。
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が行う校則改編の第一弾だ。
ペットの排泄物などで敷地内をマンションの自室以外を汚したり等のペットによる迷惑被害があれば一定のポイントが没収されたりとか、この学校らしく色々と規制はあるけれど、それでもペットを飼い始める人は後を絶たない。
まぁほとんどがポイントに余裕のある、上級生のAかBクラスの人らしいけどね。
学校内や敷地内のペット関連のお店以外にはペットの連れ込みは禁止だが、敷地内を散歩する分には問題ないから散歩している生徒は多い。なのでペットを見る機会は結構頻繁にあるんだ。
俺もこの校則改編をいいことに、ナッツをアニマルリングから出してあげられるようになった。
ペットについての会話が終わると、波瑠加ちゃんがこんな事を聞いてきた。
「この中にペットを飼ってる人いる?」
その質問に対し、俺以外の全員が首を振る。
「飼ってないぞ」
「俺もだ」
「俺もだな」
「私も飼ってないよ。き、興味はあるけど……」
「だよね〜。私もだよ」
「俺は飼ってるよ」
『え?』
全員の視線が俺に向けられる。そんなに意外だったかな。
「ツナぴょん、ペット飼ってるの?」
「うん」
「へ〜、綱吉は動物好きなんだな」
「世話とか大変じゃないか?」
「そうでもないよ」
ナッツの餌は死ぬ気の炎だから餌代はタダなのだ。
その時、目を輝かせた愛里ちゃんがさらに質問してきた。
「な、何を飼ってるの?」
「ライオンだよ」
『ライオン!?』
質問に答えただけなのに、どうして皆驚いてるの?
「え? どうかした?」
「いや……ライオンって飼えるの?」
「日本で飼ってる人なんていないんじゃないの?」
「確か……特別な許可がいるはずだぞ?」
「猛獣飼育許可ってのが必要だな」
「えっ!? そうなの?」
そんな法律があったとは……まぁナッツは本物のライオンじゃないから問題ないだろうけど。
ここはごまかした方がいいかな?
「あ……あはは、大丈夫だよ。正確にはライオンみたいな猫だから!」
「なんだ……驚かすなよな」
「だ、だよね。ライオンなんて飼えるわけないもんね」
「そうそう! あはは〜……」
なんとかごまかすと、突然波瑠加ちゃんが手を上げた。
「はいはーい。この後ツナぴょんの部屋でペット観覧ツアーしたいでーす」
「わ、私も行きたい!」
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