冬のある日、動き出す運命。
[2/26]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
くれる奴がいるとすれば、俺の持論を根本から否定して覆すような……そんな存在だけだろうな。
まぁそれは難しいだろうと正直諦めている。なぜなら……俺を倒せるものがいるとすれば、俺に恐怖を与えられる人間だけだからだ。
そして、この世で俺に恐怖を与えられる可能性があるのは……死≠セけだろう。
?? 敷地内のどこか ??
「……この情報。沢田を潰すのには使えねぇが。作戦をスムーズに遂行するのには役に立ちそうだな」
ある日の放課後。龍園は一通のメールを何度も読み返していた。そのメールの送信相手は、綾小路清隆だ。
TO 龍園
試験前にした取引で約束していた、とある情報を教える。
Bクラスの一之瀬帆波は、200万以上という大量のポイントを所持している。
……以上だ。
このメールを見た龍園はとある事を思いつき、さっそく取り巻き達に連絡して準備を始めさせたのだった。
?? ケヤキモール、ツナside ??
「いや〜、すっかり寒くなったねぇ」
「もう12月も半ばだしな」
期末試験から数日が経ち、俺はグループメンバーとお茶をしていた。
試験対策の勉強会で一緒になった事で発足したグループだけど、今でも週2〜3回不定期に集まってお茶やおしゃべりをしたりして過ごしている。
基本一人行動が好きな人達が多いから、このくらいの交流具合がちょうどいいみたいだ。
今日もいつものようにお茶をしていると、最近よく聞くようになった会話が聞こえてきた。
『わぁ! その子可愛いね!』
『でしょ!? ショップに入って一目惚れして飼う事にしたの!』
「え〜、いいなぁ。私もペット飼おうかな〜」
「飼いなよ〜! 一緒にお散歩しよ〜」
結構大きめの声量でされているその会話に、俺達は自然と意識が向いてしまう。
「……結構増えてるみたいだねぇ〜」
「ペットを飼っている人か?」
「うん。数日前に解禁されたばっかなのに、新設されたドッグランも大賑わいらしいよ」
「ふ〜ん。まぁほとんどが女子だろ?」
「ううん、そう思って女子とお近づきになる為にペットを飼う男子だっているみたい」
「……全然分からんな、そんな神経」
当然グループの会話の話題もペット関連に移り変わった。
数日前にいきなり解禁されたマンションでのペット飼育。
これは南雲生徒会長
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ