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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルF 〜全ては大空の下で〜
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るの?」

「ううん、今日は生徒会の仕事があるんだ」

「そっか〜、大変だね。頑張ってね?」

「ありがとう。行ってくるね」

 

 前の席の綱吉と王の会話だ。

 というか、綱吉はテスト期間でも生徒会の仕事があるんだな。

 

「……(ニコッ)」

『! ……』

 

 鞄を持って机を離れようとする綱吉が、一瞬俺と堀北の顔を見た。

 そしてニコッと笑った。

 

 ……まるで『よくやったね』と言ってくれてるような、そんな優しげな笑顔だった。

 

「……ふぅ」  

 

 綱吉がいなくなり、さらにクラス内が騒がしくなる中。

 堀北はため息を1つ吐いて、椅子にもたれ掛かるようにして教室の天井を見上げた。

 

「……やりきったようだな」

「ええ。今までの勉強、そしてここ2日間の努力。その全てを発揮できたと思う」

「……数学の自己採点は?」

「もちろん100点よ」

 

  堀北は迷うことなく自己採点の結果は満点だったと言い切った。

 

「……書き間違いや記入漏れの可能性は?」

「無いわね。私はそう言い切れるだけの自信を持ってテストを乗り切ったもの」

「それは頼もしいな……」

「これで確実に引き分けには出来たはずよ」

「そうだな」  

 

 今回のペーパーシャッフルを自らの気力と根性で乗り切った。俺はそんな堀北を素直に尊敬した。

 

「すまねぇ鈴音! 今日のテスト、全教科40点届いたか微妙なラインだ!」

 

 ここで、いきなり須藤が堀北に話しかけてきた。

 ペアとして今日の結果を報告しにきたのだろう。

 

「問題ないわ。私は今日のテスト全教科で90点以上は取っているはずだから」

「まじかよ! さすがは鈴音だなぁ!」

「あなたも今日のテスト内容でそれなら上出来よ」

「本当か!? サンキュー、明日も頑張るぜ!」

「ええ、お願いするわ」 

 

 堀北からお褒めの言葉をもらい、須藤は嬉しそうに上機嫌で自席へと帰っていった。

 

 すると今度は、櫛田が俺達の元にやってきた。

 櫛田はいつも通りのニコニコ笑顔だ。

 

「堀北さん、ちょっといい?」

「……ええ、何かしら?」

「もう数学の自己採点は済んでる?」

「済んでいるわ」

「そっか♪ じゃあさ、一緒に屋上にきてくれない?」

「……自己採点の報告会かしら?」

「うふふ、そう言うこと♪」

「……分かったわ。行きましょう」

「ありがとう! あ、勿論綾小路君もね?」

「……分かってる」


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