ぺーパーシャッフルF 〜全ては大空の下で〜
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近寄ってきた。
「2人とも。何を見ているんだい?」
「クラスが変わったな、そう考えながらクラスメイト達を見てたんだ」
今度は俺が平田に端的に説明しておいた。
「本当だよね。1学期と比べれば全くの別物だよ」
「そうね」
「……高円寺も参加しているしな」
チラッと高円寺の方を見ると、高円寺は食後の運動か綱吉と共に腕立て伏せをしている。
……いや、なんでお前もしてんだよ綱吉。
高円寺の方を見ている俺に、平田が説明をしてくれた。
「高円寺君が筋トレに付き合うなら行くって言ったんだって」
「なるほど。交換条件だったか」
綱吉、お疲れ様だな。
「……でも、これで僕達も一つになったって言うか。これからはもっといい成績を残していけそうだよね」
「……だな」
「……いえ。私はやっとスタートラインに立ったって気がするわ」
「え? どういう事だい?」
堀北は平田の疑問に答えた。
「……坂柳さんと葛城君率いるAクラス。一之瀬さん率いるBクラス。龍園君率いるCクラス。他のクラスには全員が認識するリーダがいたけど、Dクラスにはまだそんな存在はいなかったわ」
「そうだね。僕と堀北さんは仮のリーダーって感じだったし」
「でもついに、Dクラスにも全員が認識するリーダーが現れた」
「……なるほど、やっと他クラスに並べたってわけか」
「ええ。私達はもうただのDクラスじゃない。綱吉君率いるDクラスよ」
「……そうだな」
堀北の意見に賛同した俺は、顔を上げて大空を見つめるのであった……
〜おまけ〜
?? 同時刻。体育倉庫にて ??
昼休みの体育倉庫。そこには、十数名の1年生が集まっていた。
その内の1人が、10段の跳び箱に腰掛けている男に声をかけた。
その男は……龍園だった。
横にはアルベルト・伊吹・石崎の3名が待機している。
「龍園さん。Dクラスは今まで以上のまとまりを見せているそうです」
「……ふん。桔梗からの内部崩壊を狙ったんだが、そう簡単にはいかないか」
「はい……どうなさいますか?」
「……元々の作戦に戻すだけだ」
龍園はそう言うと飛び箱から飛び降りた。
そして、話しかけてきた男子にホワイトボードを準備させる。
ホワイトボードが準備されると、龍園はブレザーから10枚≠フ写真を取り出し
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