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ぺーパーシャッフルF 〜全ては大空の下で〜
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「……ふふ♪」

 

 ??パシン。

 

 櫛田は笑って握手に応じる……かと思ったが、櫛田は軽く掌を堀北の掌に当てただけで手を引っ込めてしまった。

 

「勘違いしないでね? あなた達を退学させる事はもうしないけど、私があなた達を嫌いな事は変わらないから♪」

「……そう。まぁそれでも好かれるように努力をするつもりよ」

「それはご自由にどうぞ〜♪」

 

 堀北が手を引っ込めたところで、今度は俺が櫛田に話しかける。

 

「なぁ。まだ俺達が嫌いなのに、どうして退学させるのを諦めるんだ? 勝負は無効になったんだぞ?」

「簡単だよ! 堀北さんも綾小路君も、ツナ君にとっては大事な仲間だからってだけ♪」

「……じゃあ。俺達のボジションを奪いたかった事は?」

「それももういいや。よく考えれば、2人のポジションってツナ君の後ろって感じじゃない?」

 

 まぁ、両翼だとするなら後ろだよな。

 

「そこはもう君達に譲るよ! 私にはツナ君の隣こそ相応しいから♪」

「……隣?」

「彼女だよっ! か・の・じょっ♪」

 

 ……それはつまり。本気で綱吉の彼女に立候補するってことか。

 

「……でも綱吉は」

「ライバルが多いって言いたいんでしょ? 大丈夫、私が勝つから」

「……お前まさか、標的が俺達から他の女子に移っただけなんじゃ……」

 

 櫛田の場合、ライバルを退学させようとしてくる可能性はあるからな。

 

 しかし、その心配は必要ないようだ。

 

「大丈夫だよ! ライバルの妨害とかしないで、正々堂々ツナ君を手に入れて見せるから♪」

「……信用ならないな」

「あははっ♪ 別に綾小路君に信じられてなくてもいいよっ!」

 

 舌をぺろっと出して戯ける櫛田。

 

 俺はその姿を見て……隣に立っているもう1人の恋する乙女を焚きつける事にした。

 

「……強力なライバル出現だな」

「なっ! わ、私は別に……」

 

 顔を赤くしている時点で説得力はない。

 

 そんな素直じゃない乙女は、乙女代表みたいな奴から煽られる。

 

「ふふふ〜♪ 堀北さんなんて最初からライバルだと思ってないよ〜♪」

「……は?」

 

 櫛田の放った言葉で、堀北がカチンときたようだ。額に青筋が浮かんでいる。

 

「言ってくれるじゃない。……私の方があなたよりも綱吉君にはふさわしいと思うけど?」

「はい? 何言ってんのブラコンさん?」

「私はブラコンじゃないわ」

「ブラコンでしょ? お
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