ぺーパーシャッフルE 〜嵐を呼ぶ試験直前〜
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「そうだ。きっと今回も櫛田は、龍園から貰った問題文のみを信じようとはせず、別ルートでも問題文を手に入れる事にしたんだろう」
「……その別ルートが木下さん」
「だろうな。木下は体育祭で綱吉とお前に負い目があるんだろ? そこをついて自分の言う事を聞かせたんだと思う」
「……」
木下は話に付いていけずにただただ困惑している。
その様子を見た俺は、一度堀北と共に木下から離れる事にした。
「すまん木下。俺達少し離れるから、ここで待っていてくれるか?」
「う、うん」
木下を残し、俺と堀北は屋上のフェンス付近へと移動した。
「……あなたの言う事をまとめると、櫛田さんは本物のCクラスの問題文を手に入れたという事よね」
「ああ。こうなってしまうと、櫛田は間違いなく満点を取ってくるだろうな」
「……なら、私も満点を取るしかないわね」
「……だな。負けない為には、同点で賭けを無効にするしかない」
「……少し、考える時間をもらうわ」
堀北は目を閉じ、考え事に集中し始める。
必死にこの状況を打破する方法を考えているのだろう。
……俺は2つほど思いついているが、堀北はどっちの方法にたどり着くだろうか。
??それから5分後。
堀北は何かを決意したような表情で口を開いた。
「……この窮地を脱する方法、1つだけ思い付いたわ」
「……ほぉ?」
「……でも、それには綾小路君。あなたの協力が必要不可欠よ」
「もちろんだ。協力はする。……で、どんな方法なんだ?」
「それは……」
堀北は考えついたと言うたった1つの方法を詳しく話始めた。
「……」
「……なるほど、そっちを選んだか」
「え? そっち?」
「……なんでもないさ。それより、するなら早く取りかからないとな」
「そうね。まずは準備からよ。これがないと始まらないものがあるから」
そして俺達は、とあるものを求めて木下の元に戻った。
「木下さん、お願いがあるの」
「……何?」
「提供して欲しいモノがあるのよ」
「……提供?」
「そう。それは……」
堀北が提供して欲しいものを2つ口にすると、木下は困った顔になってしまう。
「……2個目の方はすぐに渡せるけど、1個目の方が……」
「難しいかしら」
「……ごめんなさい。ほとんど覚えてないの。だけど、もう一度手に入れるなんて不可能だと思うし……」
「そう……なら覚えている範囲でかまわないわ。ど
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