ぺーパーシャッフルE 〜嵐を呼ぶ試験直前〜
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ジュースを櫛田さんのブレザーにかけたんだよ。それでブレザーにシミが。……うん。軽井沢さんがクリーニングに出す事で落ち着いたよ。……帰り際、綾小路君と軽井沢さんが2人で会ってたね。……うん、後を尾けたよ。なんかね、クリーニングに出す前に、ブレザーの内ポケットに何か入れ込んでた。……うん、多分紙だと思う。……あ、うん。ちゃんと軽井沢さんのフォローもしたよ。大丈夫、険悪な雰囲気にはなってないから』
……それから数分間、美雨は何者かと通話をし続けていた。
?? 翌日の朝、職員室前 ??
?? 桔梗side ??
「……これがDクラスの出題する問題文……って事でいいんだな?」
「はいっ! よろしくお願いします♪」
「わかった。……しかし、お前が持ってくるとは少し意外だな、櫛田」
「堀北さんに頼まれましたから♪」
「……そうか」
「あ、もう一ついいですか?」
「なんだ?」
「問題文のすり替え等が起きないように、私以外の誰かが問題文を提出してきても受け取るふりだけをして、受理しないで欲しいんです」
「……分かった。いいだろう」
「ありがとうございます♪」
……先生に問題文を提出した私は、そのまま屋上へと向かった。
??ギィィ……
屋上へ繋がる扉を開き、屋上に出てみると、そこには龍園君が立っている。
「よぉ……桔梗」
「おはよ〜。……はい、Dクラスから出す問題文のコピー」
私が手渡した封筒を受け取り、龍園君はニヤリと笑う。そして、同じような封筒を私へと手渡してくる。
「ほらよ、Cクラスから出す問題文のコピーだ」
「ありがとう♪」
「うちの金田の自信作だ。相当難しいはずだぜ」
「なら、私だけ高得点になっちゃうかも♪ 試験結果が楽しみだね〜、龍園君♪」
「ああ……楽しみだ」
短いやりとりを済ませ、私はすぐに屋上を後にする。
(ふふふ♪ さぁ〜、これで確実に堀北鈴音に勝つ事ができるよ〜♪ ……なんてね)
屋上から離れた私は、1年フロアの女子トイレへと向かった。
女子トイレに入ると、手洗い場の所に1人の女子が立っている。
「……あ、おはよう♪」
「……おはよう」
「頼んでたものは準備できた?」
「う、うん。……これ」
その女子は、一枚の紙を手渡してきた。
「あはっ♪ ありがとうね? ……木下さん♪」
「……こ、これで。沢田君も堀北さんも許してくれ
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