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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルE 〜嵐を呼ぶ試験直前〜
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る。

 

「俺の友達にね、嬉しい時こそ、心から笑いなさい≠チてお母さんから言われて育った子がいるんだ」

「……」

 

 ……俺、心の底から笑った事はまだないかもな。

 

「だからね、俺はこう思うんだよ。嬉しい時こそ心から笑うなら、不安な時こそ、根拠のない自信で強がればいい=c…ってね!」

『!』

「ボs……リーダーっていうのは、仲間達に不安な気持ちを持たせちゃいけないんだって。たとえ仲間が不安がってても、リーダーだけは余裕を持ってないといけないそうだよ」

 

 堀北のほっぺから手を離すと、綱吉は堀北と俺の間に立ちなおし、そして俺の右肩と堀北の左肩に手を置いた。

 

「……俺は君達を信じてる。だからこそ、今回の試験はDクラスで最も信頼している君達に委ねたんだ」

「……綱吉」

「綱吉君……」

「それに2人は俺を認めてくれてるんでしょ? だったらさ、君達は自分が認めた相手に信頼されてるんだから、不安になる事なんて何もないよ」

『……』

「だから。そんな顔をしていないで、いつものような2人のかっこいい顔を見せてよ! そして俺に言って欲しい! 黙って自分達に任せておけって!」

『……』

 

「……」

「……」

 

 俺と堀北は顔を見合わせる。言葉にはしなかったが、それだけでお互いの考えが読めた気がした。

 

 

『……綱吉(君)の期待と信頼に、応えたい』

 

 

 そして、俺達は自分の肩に置かれた綱吉の手を掴んで離させた。

 

「……」

 

 ??コツ、コツ。

 

 2段ほど階段を下りると、堀北が綱吉に話しかける。

 

「……安心して綱吉君。今回の試験は私達だけで勝てるわ」

「……そうだな。むしろお前に出番はない」

「……」

 

 堀北の言葉に俺も追随する。

 綱吉は無言だが、嬉しそうな表情だ。

 

「……俺達を信じて、お前は大人しく待機してろ」

「そうね。Dクラスのリーダーならリーダーらしく、教室の後ろの席でどーんと構えておけばいいのよ」

「うん。そうさせてもらうよ。……頑張れ相棒。そして、負けないでねパートナーさん!」

「……当然だ。相棒」

「もちろんよ。安心して自分の勉強だけしてなさい。……パートナー君」

 

 最後はお互いに無言で頷き合い、俺と堀北は図書館へと向かった。

 

「……絶対、満点を取るわ」

「ああ。俺も手伝うから安心しろ」

「……ありがとう」

 



読んでいただきありがとうございます♪

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