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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ぺーパーシャッフルD 〜両翼達、動く〜
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いう事?」

「……私と綱吉君は、共にDクラスをAクラスまで押し上げる事を誓っているの。だから、綱吉君は私の事をAクラスを目指すパートナーだって言ってくれるのよ」

「……ふ〜ん。そうなんだね。それで?」

 

 堀北はさっきの質問で俺が何を言わせたいのかを理解したのだろう。

 今度は毅然とした態度で一之瀬の質問に答えていく。

 

「実は私、ペーパーシャッフルの説明を受けたその日に、綱吉君に許可を取っているのよ」

「許可?」

「ええ。ペーパーシャッフルについては、私達がクラスを率いるって事をね」

「! 綱吉君がそれを認めたの?」

「ええ、ペーパーシャッフルについてはクラスメイトの勉強のサポートしかしない事を受け入れてくれたの」

「……そっか」

 

 一之瀬は目を閉じてしばし考え込む。

 

「……なるほど。つまり君達は、今回の試験を自分達の力だけで攻略したい。そしてその上で、作戦の詳しい内容を綱吉君に知られたくないわけだ」

「……そういう事ね」

 

 さすがは一之瀬だ。きちんと理解してくれているようだな。

 

「……作戦を知られたくない理由も気になる所だけど、今までのやりとりからして私には言えないんだろうね」

「……」

「……すまん」

「ふふふ♪ 正直でよろしい! ……最後に聞くけど、君達のお願いを受けたところで君達が綱吉君を裏切る事にもならないし、私が綱吉君に不利益を与える事にもならないんだね?」

「それはもちろんよ」

「……約束する」

「そっか。うん、わかったよ」

 

 そう言って頷く一之瀬。その表情はいつも通りの優しい笑顔だ。

 

 ……どうやら納得してもらえたようだな。

 

「明日の20時に、綱吉君を連れ出せばいいんだね?」

「ええ。お願いするわ」

「ちなみに、綱吉君の明日の予定とかもう決まってるのかな?」

「ああ。生徒会の仕事が終わったら、俺と何名かのDクラスの奴らと映画を見に行く予定だ」

「そうなんだ。あ、じゃあ映画を見終わったら連れ出して欲しい感じ?」

「そうだな。映画を見終わったら、俺はそのまま話し合いに行かないとならん」

「なるほど、そこに綱吉君がいたら参加しようとしてくるかもしれないわけだね」

「そういう事だ」

「分かった。じゃあ7時過ぎぐらいに映画館前で待機しておくよ。出てきたところに声をかける事にするから」

「すまんな、面倒かける」

「受けてくれてありがとう、一之瀬さん」

「ううん、友達だしね。助けになれるなら嬉しいよ」

「……」

 

 ??ガタッ。

 


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