ぺーパーシャッフルD 〜両翼達、動く〜
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一之瀬の真意は読めないが、対面で話をしたいというなら受け入れるしかないか。
〜5分後〜
「お待たせ〜」
「いえ、わざわざすまないわね」
「ううん、こっちから行くって言ったんだし。あ、綾小路君もいたんだね」
「ああ」
5分もすると一之瀬がパレットにやってきた。
軽く挨拶をすると、一ノ瀬は俺達と同じ席につく。
「……さてと。で、どうして綱吉君を連れ出して欲しいのかな?」
「……」
早速本題に入る一之瀬。堀北はどう答えるべきかで悩んでいるようだ。
(櫛田と退学を賭けた勝負をしてる。でもそれを綱吉に知られたくない……とは言えないよな)
「……明日のその時間にクラスで話し合いの時間を設けるのだけれど、その話し合いに綱吉君が参加できないようにしたいのよ」
「ほうほう……でも、どうして参加して欲しくないのかな?」
「……今回のペーパーシャッフルを、私と綾小路君の力でクリアしたくて」
「ふ〜ん。……それは綱吉君の力を一切借りずに?」
「そうね」
「……でもさ、Dクラスって綱吉君がリーダーだよね? AとCクラスはそう思ってないかもだけど」
「ええ」
「じゃあさ、リーダーの力を借りずに勝ちに行く理由は何?」
「……」
「その理由は話せない……って事なら協力はしかねるかな?」
(一之瀬の言い分は最もだな……)
一之瀬と沢田は生徒会においては前会長と橘先輩のような関係だと聞く。
信頼関係も軽くないだろうし、そんな相手を理由も知らずに騙すような真似はしたくないか。
……ここは俺が動くべきだな。
「……一之瀬」
「ん? 何かな?」
「お前が俺達の申し出を受け入れられないのは、綱吉との信頼関係を崩したくないからか?」
「! ……まぁそうだね。私と綱吉君って生徒会だとニコイチって感じだし。その関係は崩したくないよ」
やはりか。だったら、俺達の申し出を受け入れてもその関係が崩れる事はないと安心させてやればいい。
「……堀北」
「……何?」
「お前と綱吉の関係性を一之瀬に教えてやれ」
「……は!? か、関係って。私と綱吉君はそういうのでは!」
「? 何を狼狽えている? お前と沢田はパートナーだって事を言えばいいんだぞ?」
「あっ……そ、そういう事ね」
分かりやすく狼狽えている堀北が落ち着いてくると、一之瀬の方から質問をしてきた。
「……堀北さん、パートナーってどう
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