ペーパーシャッフルC 〜大空に集いし新たな仲間〜
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ニングだもんな……普通ではないか。
……ちなみにこの時、平田君は机に突っ伏してました。
?? 放課後、パレット ??
放課後になり、6人での勉強会の時間になった。今日も俺達はパレットで集まっている。
幸村君から三宅君と長谷部さんに、そして俺から佐倉さんに、今日の課題の問題用紙が手渡される。
問題文を確認した長谷部さんは、げんなりとした声を上げた。
「うわぁ、今日の問題も容赦ないねー。ゆきむー?」
「なんだよ、その変なあだ名は。止めてくれ」
「え〜? 別にいいじゃん? ねぇ、沢田君?」
「あはは……」
何とも言えないあだ名に苦笑いしか返せなかった。
……いや、長谷部さんのあだ名というか、誰かの視線が気になって笑えないのが理由かもしれない。
その時、長谷部さんに三宅君が声をかけた。
「わがまま言ってないで、やるぞ長谷部」
「あれ? やる気じゃんみやっち。どうしたの、熱血系?」
「折角部活が休みなのに、何時間も勉強で時間を失いたくないんだよ。終われば帰れるんだぞ」
そういえば、三宅君は弓道部だったっけ。
「自由な時間が無いなら部活を辞めればいいじゃん」
「部活はやりたいんだよ。でも自由な時間も欲しいんだ」
「うわ〜、わがまま〜」
ため息を吐きながら、長谷部さんはテーブルの上に置かれたプラスチックのコーヒーカップを手に取った。
「勉強の前に、おかわり取ってくるね」
「また、砂糖たっぷりか? そんな甘いモノよく飲めるな」
「女の子は甘いものが好きなんですぅ〜」
口を尖らせながら歩き始める長谷部さん。……だが、テーブルの脚に靴が引っかかってよろめいてしまう。
「わっ、おっとっと〜」
よろめいたせいか、長谷部さんはコーヒーカップを落としてしまった。
落ちたコーヒーカップはコロコロと回転して転がり……誰かの足元で止まった。
「!」
その瞬間に嫌な予感を感じた俺は、瞬時に立ち上がり長谷部さんのいる所へ走った。
「あ、ごめ……」
そして、長谷部≠ェ止まったコーヒーカップに手を伸ばそうとすると、それより早く誰かの足がコーヒーカップに振り下ろされようとしていた。
「! ちょっ……」
誰かの足がコーヒカップを踏みつける。その寸前……俺は長谷部の前にしゃがみ込み、腕を差し出して振り下ろされる足を受け止め
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