ペーパーシャッフルC 〜大空に集いし新たな仲間〜
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らさ、まだ帰らないんだ」
「え? まだ何かするの?」
「うん」
「……何するの?」
なぜか心配そうに麻耶ちゃんが聞いて来た。
時刻は夜の9時。遅い時間だから心配してくれているのだろう。
「トレーニングだよ」
「トレーニング? こんな時間に?」
「うん、日課のトレーニングをこなさないと寝れないんだよね」
「へぇ〜、沢田君鍛えてるんだ」
「まあね」
麻耶ちゃんとトレーニングについての会話をしていると、軽井沢さんも話に加わって来た。
「ツっ君って運動神経すごいけど、そのトレーニングのおかげ?」
「うん、そうだと思うよ?」
「そうなんだ〜。あれ、でも沢田君って部活とかしてないよね? なのにどうして鍛えてるの?」
「え? あ〜。それはね〜」
トレーニングしているちょうどいい理由を探そうとしていると、桔梗ちゃんが会話に加わって来て、そして先に答えてしまった。
「うふふ♪ ツナ君はね、大切な人を守りたいから鍛えてるんだよぉ〜♪」
『え?』
「ち、ちょ! 桔梗ちゃん! そんなストレートに言わなくても!」
「え〜? でも私が聞いた時は、そう答えてくれたじゃない?」
「それはそうだけど……よくよく考えれば恥ずかしい事言っちゃったなって」
大切な人を守る為とか、イケメン以外は使っちゃいけないセリフだったと、桔梗ちゃんに言っちゃった後に反省していたんだよ……。
「全然恥ずかしくないよ? カッコいいのにぃ♪」
「え? 何? 櫛田さんはツっ君のトレーニングしている所を見た事があるの?」
軽井沢さんが驚いた様子で桔梗ちゃんに問いかける。すると、桔梗ちゃんも笑顔で語り始める。
「うん、敷地内を走ってる所を見ただけなんだけどね? その時にどうして鍛えてるのかを聞いたら、大切な人を守りたいからってツナ君が言ってたの♪」
『……へぇ〜』
軽井沢さんと麻耶ちゃんが何とも言えない視線を向けてくる。
痛い奴だとか思われてたらどうしよう!
(こ、こうなったら、逃げるが勝ちってね!)
「ご、ごめん! 俺さっそくトレーニング始めるから!」
『あっ!』
桔梗ちゃん達から離れ、スポーツウェアに着替える為にトイレへと駆け込んだ。
??ツナがトイレに駆け込むと、ロースコアグループも集まって来た。
「ツナの奴どうしたんだ?」
「きっとトレーニングに行ったのよ」
須藤の質問に、堀北が答える。
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