ペーパーシャッフルB 〜迫り来る嵐の予感〜
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最後に挨拶をした綾小路君を、長谷部さんがじ〜っと見つめている。
「……何だ?」
「……綾小路君ってしゃべるんだね。もっと空気みたいな感じかと思ってた」
「おい、それは失礼だろ長谷部」
思っている事をズバッと言い切る長谷部さん。そんな彼女をペアである三宅君が注意した。
「……まぁそうだな。基本空気だと思うぞ」
「ははは……自分で言わないでよ」
綾小路君が否定しないので俺が一応突っ込んでおいた。相棒の名誉のため、ここは俺がフォローしよう。
「綾小路君はクールなだけだよ。コミュニケーションも普通に取れるし、少し照れ屋さんな所もあるから接していけば面白さが分かってくると思う!」
「……誰が照れ屋だ?」
「フォローしてるんだから乗っておいてよ!」
せっかくのフォローも無に返す綾小路君。これが俺の相棒クオリティーさ。
そんな俺達のやりとりを見て、今度は面白そうに長谷部さんが口を開いた。
「沢田君と綾小路君って仲いいんだね。前からよく一緒にいるなぁとは思ってたけどさ」
「確かにな。お前らほとんど一緒に行動してるよな」
「バカンスの時も思ったが、タイプが全然違うのによく一緒にいられるな」
長谷部さんの意見に、三宅君と幸村君も同調してきた。
そんなに変かなぁ? 別に俺はそんなふうには思わないんだけどね。
「まぁ、高校に入って初めて出来た友達だからね。ほら、俺って最初あんまりいいイメージなかったでしょ?」
「あ〜、なんかPPの事を1人だけ情報を前もって知ってたとかいう噂あったな」
「でも、あれは山内の勘違いだろ?」
「そうなの? 私その噂も真相も知らなかったわ」
「……わ、私は最初から疑ってなかった……よ?」
いろんな意見があるようだが、今はもう蟠りもないし関係ないよね。
その時、綾小路君が俺の事をじっと見ている事に気がついた。
「……なぁ、沢田」
「ん? どうかした?」
「……俺とお前って」
「……待って? 何となく言いたい事が分かるから待って?」
俺が最後まで言わないように止めようとするも、綾小路君は止まってはくれなかった。
「……友達なのか?」
「待ってって言ったのに! ってかまだ認めてくれてなかったの!?」
今だにこの流れが無くならないとは……
本気で俺の相棒になるって言ってくれたのになぁ!
もう! さっさと本題に入ろう!
「おほん! え〜、まず
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