暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
ペーパーシャッフルA 〜雲達の宴〜
[3/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 

 全員が返事をすると、堀北は安堵のため息を吐いた。

 

(なんだ? 少し自信がなかったのか?)

 

「……じゃあ明日。ホームルームの時間を借りて、クラスでもこの作戦を共有しましょう」

「うん。そうだね」

「おし! じゃあ作戦会議はもう終了だな?」

「そうね。須藤君と平田君は部活の時間だし、今日はもう解散しましょうか」

 

 ふと時計を見てみると、時刻はもうすぐ17時半になる頃だった。

 

「じゃあまた明日」

「ええ」

 

 解散になり、部活組の平田と須藤は駆け足で部活に向かっていく。そして、軽井沢も誰かに電話をかけながらパレットから出て行った。

 

 これで残ったのは俺と堀北と櫛田の3名だ。そしてなぜか、櫛田は席を立とうとしない。これから櫛田と話をするつもりだったからありがたいのだが……なんともきな臭い雰囲気だ。

 

 動かない櫛田に警戒心を抱いているのか、堀北も話しかけようとしない。

 

 そんな膠着した場を動かしたのは、櫛田だった。

 

「……ねぇ、2人とも」

『!』

「今から教室に戻らない? 話したい事があるんだぁ〜、……2人もそうだよね?」

 

 そう言う櫛田はいつも通りの笑顔だが、貼り付けた笑顔である事は間違いなさそうだ。

 

「ええ。その通りよ」

「うふふ♪ じゃあ行こっか?」

「……そうね」

 

 席を立ち歩き出す櫛田に、俺達はただ黙ってついて行ったのだった。

 

 

 ?? Dクラス教室 ??

 

 教室に入ると、櫛田はニコニコしながら話始めた。

 

 その瞬間。俺はポケットに手を入れて、学生証端末の画面に触れる。

 

「ねぇねぇ2人とも! 私と1つ賭けをしない?」

『!』

 

 ……その台詞は、本来堀北がお前に言う予定だった台詞なんだが?

 

「……賭け?」

「そう! どうせ君達も私に賭けを持ちかけるつもりだったんでしょう?」

「! 何でその事を……」

「ふふふ♪  何でだろうねぇ? 私と堀北さんは似たような人間だから……かな?」

 

 櫛田と堀北が似てる?

 むしろ正反対だと思うんだが……

 

「……賭けの内容は?」

「期末試験の8教科の内、どれか1教科の点数勝負だよ!」

『!』

 

 驚いた。まさか賭けの内容まで一緒だったとは……

 

「うふふ、もしかして賭けの内容まで同じだったりぃ?」

「……そうよ」

「あはっ♪  やっぱり〜! 私達は似たような人間
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ